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ロラライを出てしばらくボーっと進む。 |
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朝、寒さで目覚めた。気温は二℃。かなり標高が高いようだ。 上りはきついが、景色は最高にいい。 道の脇に枯れ木がポツンと立っていたのでそこで休憩。みかんやナンや野菜を食べる。わずかな木陰だが、かなり涼しい。 休憩後、ウォークマンにRAGEのテープをセットして走りはじめる。RAGEのスピードメタルに合わせガンガンすすんでいると、道はようやく下りになった。 クェッタでは、旅行者の間で有名なムスリムホテルというところに泊まる。トイレ・シャワー付きの割と広い部屋が70ルピー(210円)かなり安い。 街に着いた嬉しさで食い過ぎたせいか、朝方気分が悪くて目が覚めた。吐き気はなんとか我慢できたが、腹の調子が悪くなる。
相変わらずゲリ。 |
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クェッタには5日滞在した。パキスタンで立ち寄った都市の中では、もっとも地味な都市だった。街は薄汚れていて、色彩に乏しい。しかし、いちばん居心地が良かった。インド的な鬱陶しさがないためだろう。 |
4/27 ひたすら荒野を進む。視界には山と土ばかり。気分爽快だ。
少し進むと今度は検問。パスポートのチェックを受ける。ここでもいろいろ聞かれることはなく、簡単に通ることができた。このあたりの人はあっさりしているようで、気が楽だ。 |
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4/28 今までは岩石砂漠だったが、ついに砂の砂漠が登場する。
日が暮れる前になんとか街にたどり着く。意外に大きな街。空港もあるそうだ。 |
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暑い。と思ったら砂嵐。と思ったら雨。天気の変化以外にはひたすらなにもない一日。 ガソリン屋で泊めてもらう。小さな小屋。 |
| 4/30
360度の地平線。視界にあるのは、空と土と道だけ。 これまでは遠くに山々が見えていたが、それもまったく見えない。なんとも爽快な眺めだ。 それはいいが、どこからともなく飛んでくるハエが鬱陶しい。こんななにもないところになぜハエがいるんだろう。普段はなにを食べているんだろう。ハエがいるということは蛆がいるはずなんだが、蛆のエサになりそうなものは見あたらない。道路脇には枯れ草にしか見えない土色の草が生えている。草があるくらいだから虫や小動物もけっこういるんだろうか。 ぐったりしながらチャイを飲んでいると、ひとりのサイクリストが現れた。
ドイツ人の気むずかしそうな男で、名前はクラウス。30歳くらいか。体も大きければ自転車も大きく、荷物はしっかりした金属ケースに入っている。なんかいかにも日本人が持っているドイツ人のイメージだ。自転車にはなんとアラームがついていて、パキスタン人のおっさんがコッソリ自転車に触ると、ピロピロと警報がなりひびいた。クラウスは怒って「なぜさわった!」とパキ人のおっさんを責める。 時々ラクダに出会う。だいたい一家で行動している。お父さん、お母さん、子供の、3〜4匹の群れだ。たくさんの群れの場合もあるが、これは野性なんだろうか。それとも放牧してるんだろうか。 しかし、ラクダはでかい。恐竜でも見ているような気になる。高さ3メートルはあるんじゃないか。 人間を見ても驚かず、のそのそと歩き、たまに興味深げに見つめてくる。まぁ、顔はブサイクだが、家族仲良くトロトロ歩いてる光景はなかなかかわいらしい。 日が暮れ始めると、前方にでかいアンテナが見えてきた。あれがクラウスの言っていたレーダー基地だろう。 パキスタンにおいては、アラーの神を信じていない僕のほうが変わり者だ。みんながアラーを信じていて、すべてのことをアラーに結びつけて考えているのなら、それは実際に神様がいるのと同じ事なのかも知れない。 しばらく部屋で休んで日記を書いていると、めしができたから来いという。粗末な食事だったが、そこそこうまい。 |