登場人物

 

   

   

 

 

 

 

 ノークンディ

 

 本作の主人公。

 母のロウラと共に街外れの小さな家でひっそりと暮らしている。

 魔法の素質はあるが、学校に行っていないのでほとんど扱えない。

 友達もいない。

 貧乏なので服も買えない。

 いつもいじいじしている。

 

 

 

 ロウラ

 

 ノークンディのお母さん。

 病気で長い間寝込んでいる。

 

 

 

 

 キディラ

 

 魔牢を探検していて魔物に捕まってしまった少女。

 自称魔法検定3級で、なかなかあなどれない力を持っている。が、どこか抜けている。

 

 

 

 リグリグ

 高名な魔術師一家の末妹だが、魔法の素質がないので城の下働きとして売られてしまう。

 でもめげない元気な娘。

 

 

 

 

 ツクユ

 教会の戦士だが、敵に情けをかけたため捕まってしまい、性奴隷にされたあげく魔獣のいけにえになってしまう。

 お人よしがバカを見る、いやな世の中だ。

 おっとりした性格で人の悪口は絶対言わない。

 料理が得意らしい。

 

 

 

 マリディ

 戦場を渡り歩く傭兵。魔族の部隊で戦っていたが、腰抜けの上官に反抗したため捕らえられ、魔獣のいけにえにされる。

 両肩両膝の甲冑は、魔術のかかった鎧からひっぺがした呪いのアイテムだが、気にせず使っている。

 趣味は修行。

 嫌いなものは、弱いもの。

 

 

 

マヒナ

 

 50年前暴れまわった伝説の邪悪魔女。 

 魔獣王によって魔牢の最深部に封印されたらしい。

 すでに生死も不明だが、こうやって紹介されるということはゲームの終盤ででてくるに違いない。

 

 

 

 

 

 魔獣王ゴグヌウ

 おそるべき魔力を持った王様。

 何百年も生き続け、他の生物と自分の体を融合させる能力を持つ。大魔獣と合体すれば、魔獣の能力を限界まで引き出すことができる。

 また、普通ならば肉体が耐えられないような強力な魔法も、秘術によりいくらでも放つことができる。

 城の地下には巨大な遺跡があり、そこに大魔獣を封印し、飼っている。

 現在は、教会との戦争に向け、魔獣や傭兵を集めている。

 魔力だけでなく、ものすごい巨根としても有名。

 

おそるべき大魔獣たちの一部を紹介しよう

恐乱超獣 PARAKOU (パラクー)

 山あいの小さな村が、突然完膚なきまでに破壊されることがあるという。その跡地に行くと、家屋は潰され、人は五体がばらばらに飛び散るという酸鼻極まる光景が広がっている。

 九死に一生を得た者の話では、村が破壊される直前「パラクゥ〜、パラクゥ〜」という奇怪な鳴き声が聞こえたそうだ。

 しかし、その男も救出時にはすでに発狂していて、まもなく死んでしまったという。

 パラクーが、なぜ村を狙うのかはわかっていない。その出現には、なんの規則性も見出されないのだ。我々にできることは「パラクゥ〜パラクゥ〜」という鳴き声を聴いたら一目散に逃げ出すことだけである。

極進化葉緑虫 Bembrek (ベンブレック)

 一部の昆虫は、その姿を植物に似せることに進化の力を注いできた。擬態である。ある虫は天敵から身を守るため、ある虫は獲物を待つ時のカモフラージュとして、その体を変化させてきたのである。虫自身には知能はないのに、果てしない時間をかけて淘汰と自然選択を繰り返し、植物と見まごう姿を手に入れてきたのである。

 しかし、もし体そのものが植物化した昆虫がいたらどうだろう? それはもはや擬態ではない。これは恐ろしいことだ。ましてやその虫が10メートルを超える巨大さであったら……

 ベンブレックは、昆虫の限界を超えた、奇跡の節足生命体なのである。

 

大仰天獄悶生命体 Bohikon (ボイコン)

 ボイコンがはじめて捕獲されたのは今から30年前のことだ。生きたボイコンは、とある国の研究室に運び込まれ、国を代表する生物学者たちの手によって解剖された。……その結果は

 ……悲劇である。

 翌日、研究者のすべてが死体となって発見され、ボイコンの姿はなかった。死体はすべて、悶えるかのような姿勢で硬直していたという。その中の一つの死体が「大仰天」と書き残していたらしい。いったいなにが起きたのか? 「大仰天」とはなんなのか? この件について、国は完全に口を閉ざし、事件があったことさえも闇に葬りさられようとしている。なぜ事実を隠蔽するのか? 科学者の犯した過ちを二度と繰り返さないようにするのが、我々の務めではないのか? 人類の歴史は失敗の歴史である。失敗したからといってそれを隠すのは、技術進歩に対する反逆ともいえよう。我々遺族は、国に対し情報公開と謝罪を要求する!

狂腐汚獣鬼 Acranba (アクランバ)

 ゴグヌウがもっとも可愛がり期待をかけている魔獣だ。他の魔獣とは別格であり、いずれは知性を与え右腕として取り立てようとしている。

 アクランバがこの世に誕生したとき、オギャアと泣く声があまりにも不気味だったため、出産を手伝った16人の産婆すべてが失神し、いまだ目覚めないという。彼女たちは悪夢を見続けているのか、引きつった形相で常に唸り声や叫びをあげている。眠りながら発狂しているのだ。強力な精神結界を張れる者しかアクランバには近づけず、それでも幾人もの魔術師が廃人となり、発狂しているそうだ。

 ゴグヌウはこの報をたいへん喜んだが、あまりにも周囲への影響が強いため、狂気をコントロールできるようになるまでは人前にだせないと、城の地下遺跡に封印してしまったという。

 アクランバは、特別にあつらえた部屋で、今日もいけにえたちを悪夢地獄に落としいれ、その恐怖と狂気を食らって成長しているという。

奇怪邪邪魔竜 Kasba-Tatra (カスバタトラ)

 この世に現れてはならぬ、邪悪次元の深遠に潜む魔獣。

 かつてゴグヌウは、カスバタトラを現世に甦らせることに成功したが、そのときは融合術がうまくいかず、いったん城の地下に封印した。しかし、その封印を解くためのアイテムは、嫌がらせが三度の飯より好きと言う邪悪魔女マヒナの攻撃により、いずこかへ消えてしまったという。