2006/01/31 アナル男爵 ver0.02 ストーリー追加 システムをほんのちょっと変更しました。ゲーム的にはまったく変わってません。 ランク変動がなくなりました。 ボーナスアイテムは、取った個数ぶんの点が入るようになりました。1面クリアでゼロに戻ります。 敵に弾を撃ちこむと、自機との距離に応じて敵の点が上がっていく、撃ち込み点加算方式になりました。 ザコ以外の空中敵はすべてパーツ式になる予定。へたくそな人は本体を狙って素早く倒し、うまい人はパーツをひとつずついやらしく剥ぎ取り丸裸で震える敵機に熱いショットをぶちこんでください。 10万点で一機増えます。エクステンドの音がボヨヨヨヨなので、そのうちなんとかします。 撃ち込み点が邪魔臭いので500点以上で表示されるようにしようかな。敵を倒して獲得した点も色違いにしたりしてわかりやすくしたほうが良さそうだ。
2005/12/06 ストーリー追加 2005/11/26 アナル男爵 ver 0.01
すごく普通のシューティングゲーム。人類の遺産『アナル・ワン』を操作し、ゲリッペ汚染体の魔空間ロボット軍を殲滅させてください。
C++の練習用に作成。 とりあえず敵は乱数で配置しています。敵配置がつまらなくても次のバージョンまでじっと我慢。 1面ボスまで遊べます。倒すと二周目になります。敵配置は変わります。 ハイスコアをリセットしたいときは、SCORE.DATをテキストエディタで開き0に書き換えてください。 ボスの絵やBGMが他作品の流用だけど、そのうち変わる予定。
※「このタイトルは誰も考え付くまい」と思い『アナル男爵』と名づけたのですが、同名のハンドルネームの方がいました。すごく悔しいので、そのうち違う名前に変えます。
・ルール パッドかカーソルキーで移動 ボタン1かZで弾を撃つ。 スペースキーでタイトルに戻る。
PをとるとRANK*10点入る。 Pを16個とるとパワーアップ。レベル4まで。すでにレベル4ならRANK*100点のボーナス。 被弾すると1レベル下がる 回転砲台に重なると弾を撃ってこない。(他の砲台には撃たれるのでいまいち使えないワザである) 戦車は砲台を全部壊すと当たり判定が発生する。 ボスの腕は点が高い。 地上の敵(重なってもいい)は色が暗い。
Q 爆風や破片がじゃまで弾が見にくい。 A 仕様です。昔のゲームはみんなこんな感じでした。シューティングゲームとは、言うまでもなく、宇宙人の侵略を想定して作られたNASAと米軍が開発した戦闘シミュレーションです。それが、一般向けコンピュータゲームとして浸透していくにつれ、本来の目的からはずれ見やすい弾、親切・便利なシステムが強調されるようになりました。これは例えて言うならシューティングゲームのスポーツ化です。しかし、実際の戦場では見やすい弾や自動的に回収されるボーナスアイテムなんて存在しません。このゲームは本来のシューティングゲームの理念に則り、どこから飛んでくるかわからない弾、自分から倒しに行かないと死なない敵、取りに行かないと入手できないアイテムなどを再現しました。昔はシューティングゲームでの死というと、見えない弾に撃墜されるというのがほとんどでした。しかしそれを避ける技術というのも存在していました。見えないものを避ける……どうするのでしょうか。いったいどんな技術なのでしょうか。それは「気合避け」と呼ばれるテクニックです。体内に陰と陽の気を生み出し、螺旋を描くかのように気を練っていると、やがて眉間のアジナーチャクラ(アジュナチャクラ)が開きます。すると虹彩内のロドプシンが活性化し、より多くの視覚情報を得ることができ、またそれを処理する脳活動も活発になります。インドでは昔からヨガの「水魚のポーズ」でこのチャクラを開いてきました。余談ですが便秘直しのポーズとよく似ているため、初心者が挑戦すると思わず脱糞してしまうこともあります。これが気合避けの全貌です。また、サンスクリット語の「アジナー(アジュナ)」が日本に伝わる際、アジュナ→アチュナー→アチュー→アチョーと変化したため『アチョー避け』と呼ばれることもあります。 つまりなにがいいたいかというと、気合で避けてください。
Q 自機が遅いです。 A これ以上速いと作者がついていけません
Q 難しい。 A 完成時には誰でもクリアできるよう調整します。
Q タイトルの意味がわからない。 A 下のストーリーを見てください。
画面写真
・ストーリー
1 希望を掘り起こす物
サナダ歴3456年、ベロンチョ銀河はモッコリ帝国に支配されていた。 しかしベロンチョ銀河は恒星が次々に中性子星化するという危機に見舞われていた。モッコリ帝国はその原因を太古の銀河戦争兵器によるものと突き止めた。 銀河の辺境惑星『フンドシ』で埋もれていた遺跡を戦争兵器があるともしらず調査団が発掘し、封印されていた魔空間ロボットを起動させてしまった。魔空間ロボットは自己複製能力を持ち、また超光速推進も可能で、瞬く間に宇宙全体に広がった。そしてスターブレイカービームを使い、恒星破壊を開始したのだった。さらには自らを守る奴隷メカを生み出し、銀河破壊の拠点を設営していった。 帝国の武装船団も魔空間ロボットにはかなわず、人類の居住星系は次々に破壊されていった。
銀河のはずれにポヨヨンという少数民族がいた。彼らは「オールドアース」こそ人類発祥の地という異端説にこだわり、帝国の庇護から離れて暮らしていた。モッコリ帝国の歴史書では、かつて人類はランバダ星で誕生し、幾度かの戦争を経て惑星資源を浪費したのち、新天地を求めて他の星系に旅立ったとされている。人類はモロモロネズミから進化し、およそ4億年かけて知性を獲得したというのが定説だ。しかしポヨヨン族の伝説では、人類は別の銀河の『地球(オールドアース)』という惑星で猿から進化し、『大いなる災厄』で母星を失った後、災厄を逃れベロンチョ銀河にやってきたと伝えられていた。 ポヨヨン族の研究者達は、『大いなる災厄』こそ、魔空間ロボットの仕業であると推測した。これを止めねばいずれはベロンチョ銀河も滅びてしまうだろう。 しかし、魔空間ロボットを封じた存在もいる。彼らに助けを求めればよいのではないか? だが、彼らについての情報はほとんど残されていなかった。 ただひとつの鍵は魔空間ロボットが封印されていた遺跡にある。その惑星が含まれる恒星系は、今では魔空間ロボットの根拠地となり鉄壁の守りを誇る要塞となっていた。モッコリ帝国の大悪魔級殲滅船団でさえも歯が立たない。 だが、正面からはムリでも、もうひとつの道がある。それは、魔空間ロボットの超光速推進を利用してやることだ。超光速推進とは、空間と空間をワームホールで接続し移動することであり、その出口を星系内に設定してやれば一気にフンドシ星にたどり着くことができる。 残された問題は、どうやって魔空間ロボットのサンプルを手に入れるかだ。奴隷メカの守りを打ち破り魔空間ロボットを無傷で手に入れねばならない。 ポヨヨン族には伝説があった。世界が崩壊するとき、『最後の希望』と呼ばれる救世主が現れる。だが、救世主は真の勇者の呼びかけにしか応えないという。 銀河を救うためには、真の勇者……希望を掘り起こす者、アナルディガーが必要なのだ。
2 狙われた肛門
ポヨヨン族の娘チクビは、失踪した兄を探し、惑星アマムーチョにきていた。兄はアナルディガーになるとの言葉を残しオールドアースの末裔が住むという惑星を探査しにいったのだ。
「ようよう、ねーちゃん、いいケツしてんな。ネロネロと舐めさせておくれ」 チクビは場末の酒場で酔っ払いに絡まれていた。モジャモジャの毛を全身から生やし、互い違いの目をぎょろぎょろさせながら舌で鼻くそをほじり食っている巨漢が言った。男の手はチクビの尻のあたりでモゾモゾと動き、8本もある指が肛門のあたりをまさぐっている。 しかしチクビはこのような経験は何度もしていたので、いつものように軽くあしらう。 「汚い手で肛門をほじらないでよこのトンチキ!」 チクビの正拳突きが男の顔面にめり込む。鼻骨は粉砕されドロリとした黄土色の血が噴きだした。 「ガボボボボ、な、なにしやがる……て、てめぇのアニキの情報は知ってると言っただろう。教えて欲しくねぇのか!!」 男は激怒し顔を真っ黄色にして怒鳴った。 「あんたみたいなゲスがお兄様のこと知ってるわけないでしょ。だいたいあんた何者よ」 「オ、オレはれっきとしたオールドアース人だ!」 「ふざけないでバケモノ!」 チクビの連続回し蹴りが男の頭にヒットする。4発目が炸裂したところで、男の頭は胴体からポロリと落ちた。 「ギャブゥッ! な、なんてひどいことをするんだァア〜ンッ!」 男はあわてて頭を拾い、泣き出した。胴体から触手が伸び、首の切断面を求めて蠢くが、脳にくわえられたショックのせいで位置が定まらないようだ。 チクビはさらに頭に蹴りを加えると、頭はサッカーボールのように吹っ飛んでいき、酒場の壁にぶちあたって落ちた。 「おいおいねえさん、やりすぎだぜ」 横で見ていた男が言う。この男は標準ヒューマノイド体型をしていて、本物のオールドアース人かもしれない。 「あの男はわたしのお尻の穴をいじくったのよ。わたしの生まれた星では、初対面でお尻の穴を触るなんてすごく失礼なことなの。そしてそれはオールドアース人なら共通の礼儀よ」 「しかし、この惑星には他の民族も来るんだ。他の文化も尊重しないといけない。……あの男がオールドアース人だと名乗ったのは良くないが……それでもやりすぎだ」 「とにかくわたしは兄の情報が欲しいの。あなた知らない? もし知っていたら……ケツ毛の一本くらいはあげてもいいわよ」 チクビはそう言って一枚の写真を取り出した。 「こ、これは……?」 最初男は軽く目をやっただけだったが、一瞬後驚いたように写真の男を見つめた。 「知ってるの?」 「い、いや、人違いだ……だが、似てる……」 「似てる? 誰に?」 男は声をひそめて言った。 「ねえさん、ここはまずい……場所を移動しよう……」
3 猫耳ウェイトレスの濡れた腿肉
チクビは男に連れられて迷路のように入り組んだ路地を歩き回り、一軒のバーに入った。証明は薄暗く、相当近寄らないと互いの顔も見えない。男はその店の常連らしく、店主に軽く挨拶した。店主はスキンヘッドで、その頭には太くて赤黒い血管が浮き出ている。脂ぎった顔には水ぶくれのようなにきびがいっぱい浮き出していた。頭だけではなく体毛も一本もないようで、むき出しになった腕や胸や太腿や股間はつるつるだった。これほどつるつるなのに、身につけているものが手袋と靴下だけだというのが奇妙だった。体格はよく、大型獣とでも格闘しそうなほどの筋肉を備えている。目つきは鋭く、チクビのことを頭の先から足の先までじっくりと記憶に刻むかのように見ている。ふと店長の股間を見ると、一物がムクムクと首をもたげはじめている。限界まで勃起した後、先端が膨らみ始め、直径5センチほどになったところでパカリと四つに割れた。花のように開いた断面には花弁一つ一つに「いらっしゃいませ」と書かれていた。 男は後店の奥のほうにチクビを連れて行った。男は「魚の目のズルムケ」と名乗った。 すぐに猫耳のウェイトレスがやってきて、ズルムケはオレンジジュースを二人ぶん注文する。ウェイトレスはフリルがたくさんついたエプロンと立っているだけでパンツが見えそうなスカートを身につけていた。少し動くだけで実際にパンツが見え、小さな白い布がはちきれんばかりの健康そうな肉を包んでいた。 ウェイトレスは3度注文を聞きなおした後、メモを取るペンを落としパンツ丸出しで探し回った。ズルムケはウェイトレスが床を這いずり回っている間、その尻をねちっこい手つきで撫で回していた。 やがてウェイトレスが去るとズルムケは真顔になって話し始めた。 「ここなら大丈夫、まず、おまえの兄のことだが……」 チクビはゴクリと唾を飲み込む。 「おまたせー! にゃんっ! でまえじんそくにゃんっ!!」 お盆を持ったウェイトレスが駆け寄る。そしてチクビが怖れていた通り何もないところで躓いた。 ウェイトレスは派手に転んだ。 宙を舞ったお盆はウェイトレスの頭の上に落ちた。しかし、グラスはひっくり返らず、ジュースもこぼれてはいない。 「てへへ、しっぱいにゃんっ!」 どうやら、お盆とグラスの底が磁力か何かで張り付いているらしい。しかもグラスには蓋がしてある。 ウェイトレスは恥ずかしそうに顔を赤らめグラスをテーブルに置いた。 「おいおい、派手に転んでくれたな。驚いて少し漏らしちゃったじゃないか」 ズルムケはそう言いながらウェイトレスのスカートの中に手を差し入れた。 「だ、だめにゃん……」 ウェイトレスがお盆を胸の前でしっかりとかかえ、ぷるぷると震える。 ズルムケの手が下着の中に入り、ウェイトレスの陰部をいじった。 「にゃぁん……」 ウェイトレスの頬はますます赤く染まり、切なそうなため息が途切れ途切れに漏れる。 「ククク、大事なところが火照ってるぜ。熱い、やけどしそうだぜ」 「やぁぁ、そこは、だ、だめにゃぁ……」 下着の内側からにちゃにちゃと粘つくような音がきこえてくる。 「も、もうだめにゃん……サ、サービスはここまで……にゃん……」 ズルムケが手を股間から引き抜くと、納豆の臭いがあたりに漂った。彼の手を見ると、実際に納豆が付着していた。彼はそれを数え「7個か……」といい、一粒口に入れた。 「うまい! これはニョッキリ星のトロロ豆を使っているなッ!?」 「そうにゃん! 当店自慢の一品にゃん! あたしの股間の熱で醗酵させてるにゃん!」 「店長、また腕を上げたな……」 チクビはそのウェイトレスが店長だったことに気付いた。 「それではさらばにゃん! にゃにゃぁ〜ん!!」
4 罠に落ちた乙女
チクビとズルムケはとりあえずジュースをひとくち飲んだ。そしてズルムケは話だした。 「ある海賊によく似ている。帝国にAAA級指名手配されている大物だ。その名はケツゲ・キッド……」 「ケツゲ・キッド? 彼の顔なら知ってるわ。全然別人じゃない」 「いや、ケツゲ・キッドの真の顔だ。彼はデュアルボディを持っていて、その時の人格により姿が変わる。一般に知られている姿とは別の姿を持っているんだ」 「なぜあなたがそれを知っているの?」 「それは俺が……まぁ、ケツゲ・キッドとは一緒に仕事をしたことがあると言っておこうか」 「信じられないわ。あのギャラクシィヒーロー・ケツゲキッドが、こんな辺境惑星の男と仕事をしただなんて」 「たしかにやつは有名人さ。でも知ってるか? ケツゲキッドもオールドアース人だってことを? そして伝説の『最後の希望』について調べていることを」 「なんですって? ケツゲキッドがオールドアース人? そんな……」 「驚くほどのことじゃない。彼の過去は巧妙に隠されているが、出身は惑星ニューアースだ。言動に注意していればわかる」 「そ、それでわたしの兄がケツゲキッドに似ていると……?」 「そうだ、ところで、そろそろ眠くなってこないか?」 「な、なにを言って……」 先刻からチクビは猛烈な眠気に耐えていた。 「フフフ、ジュースに薬を入れさせてもらったのさ」 ふとみると猫耳かつらを外した店長が傍らに来ていた。 「ウフフフ、わたしごのみの娘にゃん!」 スキンヘッドのマッチョが舌なめずりをする。 チクビはその言葉を聞くと同時に眠りに落ちた。
5 恥辱の開脚緊縛
「う、う〜ん……」 チクビは目を覚ました。 「いたたっ! な、なにこれ!?」 チクビの手足は荒縄で緊縛され椅子にしばりつけられていた。しかもM字開脚のものすごく恥ずかしい格好だ。かろうじて下着を身につけ乳首とまんこは隠されてはいるが、恥ずかしい格好だということに変わりはない。普段人目には晒されない内股が、これでもかといわんばかりに露出していた。 「起きたようだな」 ズルムケの声がする。 前方を見ると、ズルムケと店長がニタニタと笑いながらチクビのあられもないすがたを見つめていた。股間を覆う白い布切れは非常に小さく、柔肉にみっちりと食い込んでいた。一見小柄で細身のチクビの体が、その布切れのおかげでムッチ肉(淫靡な香りがムンムン漂うムチムチの柔肉のこと)の塊に見える。これはどうみてもサイズが小さいのではないか? 下着の布地は肉にめり込み、その柔らかさを誇張していた。触らずともその食い込み具合だけで極上の感触を想像できるのである。まさに魔法の布だった。いや、男心を惑わす魔の布『魔布』といえよう。おもわず目を凝らして凝視せずにはいられない魔性の妖気を放っている。その中心に一本の皺でも入れば「あのシワはもしやまんこの割れ目を忠実にかたどっているのではないか?」という妄想を、真夏の海の入道雲のように膨らませる妖力があった。 いや、チクビの22歳という年齢にそぐわない幼い外見からすると妖力ではなく幼力といえよう。この布をめくるとつるつるのまんこ、略してつるまんが控えているのではないかという期待感が、パチンコ中毒者の借金のように膨れ上がるのだ。これは恐ろしい。その魅力にまけてパンツをめくってしまえば、つるまん凝視容疑で逮捕されてしまう。いや、実年齢は22歳なのだから逮捕は免れるかもしれない。しかし、これで味をしめてしまえば次は本物のつるまんを狙うようになるかもしれない。それは間違いなくアウトである。死刑にすべきだといえよう。
6 禁断の地――原罪の探求 だがもしかしたら、魔布の下にはうっそうと覆い茂るジャングルが隠れているのかもしれない。ひとたび足を踏み入れたら生きては帰れないという悪魔の森だ。ゴワゴワの剛毛が絡み合い伝説の魔獣がいたりするのだ。その魔獣がジャンプでこちらに飛びついてきたらたまらない。魔獣の呪いにより痒くて眠れぬ夜が保証されるだろう。逆に、つるまんなんておもしろくないという方もおられよう。剛毛レディの黒々とした茂みこそが、禁断のフェロモンを発しているのだ。清楚な女性の股間に、モジャモジャとした縮れ毛が密生しているというギャップ。これは清楚な剛毛レディ本人にとっても羞恥の種であり、それを両の眼で凝視してやる行為に人生の輝きを見出す方もいるだろう。(この場合、剛毛レディは清楚な美女でなければならない。一部の人にとっては、淫女や熟れた人妻でもよかろう。だが、キモい関取級のデブだけはダメである。剛毛の女関取は許されない。かといって剃ればいいというわけでもない。ダイエットしよう) 人は禁断の地に惹かれるものなのだ。蛇にそそのかされて知恵の実を口にしたアダムとイブは、まず最初に自らの股間で自由奔放に茂っている陰毛を羞恥したという。つまり、羞恥心とはこの禁断の森に由来することにほかならない。その森の内側のちんこやまんこなど、口や耳といった体の他の部分となんの違いがあろう。成長し、大人にならねば生えてこない陰毛こそが羞恥の源なのである。無垢な子供にはなく、汚れた大人が持つものだからこそ、恥ずかしいのだ。そう、陰毛は汚れの象徴だったのである。聖書に書かれている堕落した人間とは、陰毛の生えた人間にほかならない。人間は生まれながらに業を背負っているとされている。業―――つまり原罪とは、性器を中心に広がる暗黒の毛のことなのだ。生殖のための聖なる器官のまわりに、この暗黒の毛が生えているのは偶然なのだろうか。そうではない。これは、人間は生まれながらに罪を抱えているという象徴なのだ。そう、人は罪の中から誕生するのである。そして、これこそが人間に科せられた試練であり、この宿業を乗り越えることが人類の進むべき道なのである。 陰毛に惹かれるというのは邪悪に惹かれるということなのか? それとも邪悪を乗り越えようとする挑戦なのか? その答えを捜し求めるのが、我々の使命なのである。 そして、その果てしない探求に疲れ果ててしまった者が、つるまんを愛するようになるのである。
中略
「お兄様、こ、これを!!」 チクビはチクワに聖石を手渡した。足の痛みが酷くなりもう走れないのだ。チクビはそのまま倒れこんだ。 遺跡の崩壊はますます激しくなり、天井からは拳ほどもある石が降り注いでいた。 「チクビ! 走るんだ!」 「だめ、先に行って、わたしは足手まといになるわ!」 「なにを言ってるんだ! はやく……うわぁ!」 足元の床が陥没した。 「お兄様! 行って! アナルディガーになって! そして……銀河の未来を救って!」 チクビが陥没に飲み込まれていく。 チクワは手を伸ばすが届かなかった。 「チクビィィィィィィッッ!!」
チクワは遺跡を奥へと進んで行き、ついに終端にたどり着いた。他の部分とは別構造になっているらしく、揺れはあるが崩壊の兆候はない。 目の前にはオールドアース様式の彫刻を施された巨大な扉がある。そして扉の中央には、小さなくぼみがあった。 チクワは妹から受け取った聖石を取り出す。チクビは死んでしまったのだろうか。いや、そんなことはない。まだ生きているはずだ。瓦礫の下で助けを求めているかもしれない。今すぐにでも助けに戻りたかった。惑星モナカで彼女と再会したとき聞かされた告白―――自分達は真の兄妹ではないという。二人とも孤児で、両親が一度にひきとって育てたのだ。両親は3年前魔獣ポロタンの侵攻で死んでいた。たった一人の肉親と思っていた妹までが、実際は赤の他人だったのだ。チクワには両親に引き取られる前の記憶もない。だいいち、自分が本当にオールドアース人であるかもわからない。まるで無から生まれたかのようだ。この広大な銀河に一人ぼっちの存在だ。守るべきものなのどなにもなかった。しかし、なぜその自分がここにいるのだろう。銀河から災厄を退けるための超兵器を探してここまでやってきた。だが、なんのために探してきたのだろう。 手の中の聖石を見る。真紅に輝く鉱物はなにも語りかけてはこない。チクビはなにを思ってこれを自分に託したのだろうか。オールドアース復興の鍵として厳重に保管されていたこの宝玉を二人は盗み出した。いわばオールドアースの象徴とでもいうべきものである。これを守っていたドロニュール原理主義者たちは、『最後の希望』を使って帝国を滅ぼし、新地球帝国を作り出そうと画策していた。『最後の希望』とは、本当にそれほどの力を持っているのだろうか。銀河の危機を救い、海の中の砂粒のような少数民族が覇権を手にすることができるほどのものなのだろうか。すべてはまやかしなのかもしれない。この扉の先には、時を経て朽ち果てた瓦礫があるだけなのかもしれない。『最後の希望』があったとして、それが本当に災厄に対抗できるのかも疑わしい。しかも、それを起動させるのは、真の勇者『アナルディガー』でなければならないという。妹さえ救えない者が、勇者アナルディガーといえるのだろうか。 「チクビ……俺はどうすればいい……」 応えるものはいない。遠くから遺跡の崩壊する音が響いてくるだけだ。チクワは扉のくぼみに聖石をはめ込んだ。
最後の扉を開けると、中は何百本ものパイプが有機的に絡み合った生物の体内のような部屋だった。直径20メートルほどのドーム状になっていて、中心部ににそれは鎮座していた。 何万年もの時を越え、オールドアースの遺産が再び人の目に触れた。 有機コンピュータがチクワの存在を感知し、眠っていたシステムを再起動させる。壁の奥に埋め込まれている何億という数の電磁リレーがいっせいに作動しシステム初期化作業を始めた。カチカチというリレー駆動音がドームの中に充満する。 「ANARUシステム―――動作開始。アナル・ワン、起動します。アナル・ワン、起動します。惑星のネットワークをスキャン。ピポー、ピポー、ブピッピー、ププー、演算中、演算中、チーン! ゲリッペ汚染体の銀河侵食度D+。惑星への情報汚染の兆候は認められず。演算をリレー式から電子式に切り替えます」 古代オールドアース語のメッセージが流れる。 リレーの大音声が止むと、今度は壁に這い回るパイプが脈動し、ドームの中心にエネルギーを注ぎ込みはじめた。 「アナル・ワン、出撃準備OK、アナル・ワン出撃準備OK、アナル・ディガーの搭乗をお願いします。アナル・ディガーの搭乗をお願いします」
チクワは『最後の希望』―――古代オールドアース語で『アナル・ワン』―――に乗り込んだ。
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