「さっ、ニャックリィ様、こっちの男にとどめを! 腕と足を切り落としておきましたぞ!」

「ニャックリィ様、こちらの女はどうですか。喉をかき切り生き血を飲まれてみては?」

「向こうで首はねコンテストをやっておりますぞ。見物なさりませんか?」

 

 

 断末魔の悲鳴がおさまりかけてくると、今度は笑い声や太鼓を打ちならす音が聞こえてきた。笛の音が楽しげなメロディを奏でる。 歌声、喧噪。

 殺戮の宴は終わり、狩りの成功を祝うパーティが始まったようだ。

 肉の焼ける匂いがブリイズのところにも伝わる。彼は自分も腹が減っていることに気付き、生臭い胎内でイネクセルにもらった非常食を少し食べた。吐き気がこみあげたが、グッとこらえる。

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