「伝説だ。
 おまえたちが知っている伝説とは少し違うだろうがな。
 黒うさぎが兎たちの救世主なのか、人間が作り出した戦闘マシンなのか、我々とはまったく別種の生命体なのかはわからん。 とにかくその黒うさぎが妖魔を引き連れ手当たり次第に虐殺をはじめたのだ。
 人も、猫も、兎も殺された。 3種族が戦う力を失うとともに、黒うさぎはいずこかへ消えていった」

「ほ、

ほんとなのーっ!?」

「だから伝説だ!

 猫人たちの間では、神は自分に似せて猫人を作り、猫人は自分たちに似せて人間を作ったとなっている。

オレは地図作製士の一族出身だから、この手の話をいろいろ聞いたんだ」

「そ、それで僕は

どうすればいいの……?」

 

「好きにしろ。

 天国を探したければ探せ。

 どうでもよければその目玉を砂漠にでも捨てろ」

「ええーっ!?

 捨てちゃう

のぉーっ!?」

「だからおまえの好きにするんだ」

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