おぉ、旅の人よ、ニャルワッティのやつには逃げられたようだが、

見事に城は陥ちましたぞ。感謝する!!

それにしてもこれはいったい・・・・?

 

 

おまえらか・・・。

城主は、女たちから血を抜いて

血液風呂に入るのを趣味にしていたようだ。

まぁ、ここに座ってワインでも飲め。 祝勝会だ。

このワインは、おまえらが飲んだこともないような上等なヤツだ。

遠慮するな。

 

かんぱーい!!

ごくごくごくっ!!

ぷはー!

 

いやー、我々も、まさかこんなにうまくいくとは思っていなかった。

敵兵のほとんどは動けず、こちらの被害はほぼゼロ。

まったくもってすばらしい! あらためて感謝する!!

人間も捨てたものではないな。

 

 

 感謝などいらん、水と食料一年分とガソリンと車をくれ。

 いや、一年分もいらん。

 3ヵ月分にまけといてやる。

 

まぁ、待ちなさい、いくらなんでも3ヶ月分と言うのは多すぎるだろう。あれは言葉のアヤだ。それより、この街で我々と一緒に暮さないか。 なぁに、我々はおまえが人間だろうと気にはしない。 砂漠のように心が広いのだ。

 

 

 

 

こんなしけた街で暮らす気はない。

さっさと約束のものをくれ。

 

ふむ・・・・ダメか・・・・。 それならばおまえには用はない。

 

 

ざざざざざっ!!!

おとなしく我々の言うことを聞いていれば、命は助かったものを。

 

やはりそうきたか。

 

 

 

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