こうしてオレは生き延びた。

オレの体表では、

天使細胞と猛毒細菌が

お互いを食い合い、

燃えるような痛みが

全身を貫く。

これもなかよし村の仲間を

自らの不注意で

死なせてしまった

罰なのだろう。

 

天使細胞と毒細菌の

せめぎ合う体表からは、

有毒な液汁が分泌されている。

オレは全身に合皮をを縫いつけ

溶け落ちた皮膚の変わりにした。

オレの体は毒液に包まれている。

 

昔の仲間達は

変わり果てた姿のオレを

受け入れてくれるだろうか?

いや、そんなことは重要ではない。

 

オレは

メロロや死んでいった仲間のために

この命を使わなければ

ならないのだ。