「イネクセル! 奴らが攻めてきた!」

 「くそ、もう少しだというのに・・・・・」

 

 「オレ達が食い止める!」

 デュラム、セモリナ、そして数人の男達が武器を取った。

 

 「ぶりりん、いいか、よく聴け。どんな絶体絶命のピンチに陥っても決して諦めるな。どうしようもない窮地に立たされたとき、最後に頼りになるのは極限まで鍛え上げた己の肉体だけだ。いいか、最後にものをいうのは筋肉だぞ!! 無事生き延びたら、体を鍛えるんだ!」

 「ぶりりん、よく聞くのよ。人間は猫人に比べ筋力も反射神経も鈍いわ。それどころか、他の獣たちにだって素手では勝てない。でも、人間には最強の爪と牙があるの。それは素晴らしく発達した大脳皮質よ。物事の仕組みを学び、それを正しく扱う技術さえあればコワイものは無いのよ。いい、ぶりりん、無事生き延びたらたくさん勉強しなさい。そしてその知識を活かす技術を身につけるのよ。」

 

 デュラムとセモリナ、そして勇敢な男達は死地に旅立った。

 

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