「すごい魔法だ! 当時の人間は、猫人などとは比べものにならないすさまじい大魔法を使えたのだ!

 こうして世界は今のような形になった。どこまでも続く平らな大地ができたのだ。

そして大地は成長するようになった。生きている大地は膨張していく。森や草原のあるところが生きている大地だ。

地図作製士が年中あちこちを歩き回って測量してるのはこのためだ。

そして、オレ達が暮らす砂漠は死んだ大地で、膨張していくことはない。一度地図を作ってしまえば何十年も使える。

世界を平らにして命を吹き込んだお陰で、我々の祖先は伸び伸びと暮らすことができるようになった。

猫人や兎人たちにも国を与えてやり、3つの国ができた。

そして数世代が過ぎたところで、猫人たちが人間に牙を剥いたのだ。奇襲をかけられ人間の大半が殺された。

しかし、一部の人間は、超科学で作り上げた異次元の門を通り『天国』に行ったのだ。

『天国』には、今も人類の遺産である超兵器が眠っているという。そして、異次元の扉をあける鍵こそが、おまえの一族に伝わる目玉なのだ」

「ええーっ!

 そんなに

スゴイものだった

のーっ!」

BACK  NEXT