PS3を代表するであろう冒険TPSの一作目です。
インディジョーンズのような秘境冒険もので、80~90年代のハリウッド映画っぽい雰囲気が全編に漂っています。
ゲームとしては正直普通極まりない出来で「今からでもプレイしておくべき作品!」とまでは言えないのですが、難度もボリュームもほどほどなので題材に興味があればプレイする価値はあると思います。
秘境冒険ものの娯楽作品が好きならプレイしておくべき作品と言える。
PS4で3作セット版があるらしいのでそっちやったほうがいいかも。一作分の値段だそうでコストパフォーマンスがとてつもなくすごい。
PS3版は30フレームだけどPS4版は60フレームだそうですよ。
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●システム
カバー型TPSです。
障害物のないところでカバーボタンを押すと回避前転となります。
□でパンチによる近接攻撃、□→△→□でコンボとなりこれで敵を倒すと弾薬二倍です。
しかしノーマルでも弾は余りまくるので無理に狙う必要はない。
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TPS型の戦闘のほか、ICOやプリンスオブペルシャ、ゴッドオブウォーのようなルート探しアスレチックでゲームが進行していきます。
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●グラフィック
今どきのゲームと比べるとさすがに見劣りしますが、モデル自体の出来はしっかりしています。
シェーダー等の画像処理部分がPS3初期の作品という感じ。
モデルはいいのに肌がツヤテカしてるのがかなり惜しい……。
2ではこのあたりがかなり強化されていました。
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●感想
万人向けの娯楽作品になっています。
娯楽映画ファンを取り込もうという意図が感じられる。
ただ僕はこの手のハリウッド型のストーリーがあまり好きではないので若干つらかった……。
トラブルメーカーで頭が弱めというヒロインがどうにも苦手である。
ゲーム展開的な事情もあって行動が不自然すぎる……。
しかし一般的には活動的で自己主張が強くて素晴らしいと思われそうでもある。
主人公は能天気な冒険野郎に見えて意外と常識人っぽく消極的な感じでした。
昨今のアメリカではこういう主人公像が受けるのかなぁと興味深かった。
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万人向けに調整されたせいか、ルート探し・パズル・TPSとすべての要素がほどほどになっており正直物足りないです。
しかしこれは仕方ないことなのだろう……。
これ以上難度を上げると映画ファンがついてこれない。
TPSが得意なら最初から高難度でプレイしたほうがよさそう。
僕は中級でクリアしました。
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ゲーム部分、ストーリー、演出など本作ならではという要素は皆無で、徹底的に万人向けにするという強い意志が伝わってくる。
娯楽作品の製作論で「尖った作品は刺さる」みたいに言われるけど、実はこれは違うんですよ。
尖ってないほうが万人に刺さる……。つるつるのほうが刺さるんですよ……。
「尖った作品」「刺さる」という比喩表現を物理的な現実になぞらえるところが間違っていると言える。
みんなが知ってるもののみで構成して安心させ、演出で引き付けるという手法なのだろう。
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娯楽作品という視点で見ると主人公が死体の山を築いて突き進むのはどうなんだ?という気持ちがあります。
僕の場合、軍事ものや犯罪ものなら主人公が大量殺人する展開でも「うぉー! 死ね死ねぇ~!」という感じでプレイできるけど、そうでないとなんか嫌な気分になってしまうわけですよ。
麻酔銃とかスリングで気絶させるという形にしてほしい。しかしそれだと一般的なプレイヤーはガッカリなんだろう……。
あと、いろいろ謎を解いて進んでいくのにその先に普通に敵兵がいっぱい配置されてるのは悲しい。
ゲーム的に仕方ないのはわかるけど、やっぱり秘境冒険ものだと前人未到の地を進むワクワク感が欲しい……。
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弾を拾うときにボタン入力が必要になります。
武器を拾うボタンも同じなので、乱戦中に連打で拾おうとすると武器が変わってしまいます。
こういうゲームってたまにあるけど、なんでこんな仕様にするんだろう。
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いい作品なんだけど自分の好みに合わないのが残念でした。
しかし一時代を作ったアクションゲームシリーズなので、とりあえずPS3の三作はやっておこうと思いますよ。
ゲーム自体の出来は間違いなくすごいので、秘境冒険物が好きなら体験しておく価値はある。
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開発元 | ノーティドッグ |
発売日 | 2007/11/19 |
プレイ記録 | |
時間 | 09:08 |
難度 | 中級 |
宝 | 36/60 |
メダルポイント | 370 |