短編作家として有名なフレドリックブラウンのSF長編です。
1961年度の作品。
母星を追放され地球に島流しにされた宇宙生物が、なんとか帰還しようと奮闘する物語です。
この宇宙生物は他の生物に憑依し運動から記憶まで支配することができ、この能力を使って科学知識のある人間を操り帰還装置を製作しようと企みます。
とはいえこの宇宙生物の能力にはいろいろと制約があり
・宇宙生物本体の数メートル以内で眠っている生物にしか憑依できない。
・一度憑依したらその生物が死ぬまで同化したまま。
・本体は自力ではほとんど移動できない。頭・手足・尻尾のない亀のような形状をしている。
・本体は数ヶ月に一度栄養スープに浸かって養分を補給しなければならない。
・本体が破壊されたら当然死ぬ。
となっています。
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