神様ゲームの続編です。
重複する登場人物は神様だけなので、前作未読でも楽しめます。
麻耶雄嵩の作品としてはわかりやすくて初心者向けな一方、小学生が大人みたいな思考をするなど過去作未読の方は面食らう部分もあり、薦めやすいような薦めにくいような作品となっています。
過去作の「あいにくの雨で」の小学生版といった感じがあります。
連作短編集です。
話が進むにつれ見知った世界が崩壊していく感覚はまさに麻耶雄嵩ですよ。
ライトなものを書いてもヘヴィな感じで最高です。
しかしまぁ、寡作気味とはいえ定期的にこういう強烈な作品を出してくるとはほんとすごい作家ですよ……。
新本格勢の中ではトップクラスの地力がある感じで、作品の独創性や凝り具合を考えると驚異的すぎる。
10年くらいで燃え尽きそうな作風なのに、よくここまできたものだ。