たまに回文を考えたりします。
せっかく考えた回文をそのまま忘れていくのはもったいない気がしたので、今後は記録していこうと思います。
以下、twitterのログに残っていたもの。
核戦争から数千年後の未来世界で、地底人に妻をさらわれた男が、テレパシーで会話できる狼とともに地底都市を探検する話です。
ダンテの「地獄篇」をベースにしているそうですが、僕は読んだことないのでどの程度の影響があるかわかりません。
テンポ良く話が進み、作中のちょっとしたキーワードや小道具類がしっかりと伏線になっていたりと、娯楽小説としての完成度は非常に高いです。
サービス満点な物語展開から、ハリウッド映画的な明るいハッピーエンドが待っているのかな、と思いきや、寂寥感の漂うしんみりとした結末になっていて驚きました。
なかなかのおすすめ作品なんですが、入手困難です。(と思ったけどamazonではけっこう安い)
ヴァン・ヴォクト1952年の作品です。
購入当時は「地味すぎてつまんねぇ……」という感想でしたが、今回の再読ではそこそこ楽しめました。
最初読んだときは、非Aとか武器店二部作みたいなのを期待してたんだな……。
かなり整合性の取れた内容になっていて「わけがわからん」という部分は少ないです。
しかし、滅茶苦茶な展開がこの作家の魅力でもあるので、小説としてまともなほど物足りなく感じてしまうのでした。
けっこう微妙な作品なのに2006年に新装版がでていて驚きました。
僕が買ったのも95年の第14刷で、当時読み終えてから「重版するほどの作品なのかな」と思ったのでした。(個人的にはヴォクトの作品を読めるだけでもすごくありがたかったんだけど)
ひそかに人気あるのかな……。
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