●ゲーム概要
和風ホラーゲームです。
襲い掛かる霊を写真に撮って除霊するという戦闘システムです。
音と暗闇による演出もうまく、ぼろぼろの日本家屋を探索したいのならこのゲームで決まりでしょう。
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●システム
バイオハザードのようにカメラ視点が固定されています。
カメラを覗くとFPSのような操作系になるんですが、発売された時期にはまだコンシューマFPSは浸透していなかったのか、キャラ移動が右スティック照準移動が左スティックと、スティック操作が標準的なFPSと逆です。これはちょっときつかったです。
ホラーゲームとしては、ビックリイベントで驚かすバイオハザードよりも、敵の接近で恐怖感を煽るサイレントヒルに近いでしょうか。
霊が現れるとカメラが反応するので、カメラを覗きつつ異変を探るという感じになります。
僕はビックリイベントで攻めるホラーゲームは安易な気がしてあまり好きではないので、これは好印象です。
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●グラフィック
PS2初期の作品ですが全編に渡って薄暗いのでポリゴンの粗が目立たず雰囲気が出ています。
しかしキャラのモデルがアニメ的というか「初期の3D美少女」という感じなので(しかもパンツが見えそうなミニスカート)、臨場感やリアルさがだいぶ落ちます。もちろん声もアニメ声です。
また、バイオハザードやサイレントヒルのようなグロテスクなクリーチャーは登場しません。敵は和風の幽霊です。
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●感想
本編はさほど長くないのであまり身構えずに気軽に取り掛かれます。
難度もほどほどでしょうか。目を背けたくなるような残虐描写はほとんどないのでホラーものが苦手な人でも楽しめると思います。
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戦闘モードが非常によくできています。心霊写真を取って戦うというアイデアがすばらしいです。ある意味既存のホラーゲームの銃をカメラに変えただけなんですが、それでもカメラならではのアイデアがいろいろと組み込んであるので楽しめます。
ひととおりクリアした後にはアクションゲームとして楽しめます。
しかし、戦闘システムがしっかりできすぎていて「いかにもゲーム的」な印象になってしまっています。
ダメージ等が数値で表示され、撮影結果が「ZERO SHOT」とか「DOUBLE SHOT」と表示されてしまうのです。
アクションゲームとしては面白くてよくできてるんですが、じめじめした和風のホラーでこういうのが出てくるとちょっとがっかりです。
主人公がアニメっぽいヒロインということも合わせてシリアスなホラーとしての雰囲気がだいぶ失われていると思いました。続編でも「美少女」が売りになってるようで少々残念です。(美少女ものが嫌いなわけではない)
あと、個人的には上品過ぎていまいち怖さを感じませんでした。ドキドキ感はすごいんですが恐怖はさほどでもないという印象です。
世間ではおぞましいクリーチャーによる恐怖よりも心理的な恐怖のほうが強いと言われたりしますが、僕はまったく逆なのです。
自分でもグロいバケモノを描いたりするものの、そういうものへの耐性が強いわけではないので、適切な演出で怪物による残虐シーンを見せられると小便もらしそうなほどの恐怖を感じます。
逆に心理的な恐怖というやつはどこが怖いのかサッパリわからなかったりする。恐怖を視覚情報に頼っているのでホラー小説とか都市伝説とかがまったく楽しめない人間なのです。
映画などでよく言われる「見せないからこそ怖い」というものピンとこない。僕の場合、見せない演出の後で想像を越えるものを見せられると、恐怖を感じるのです。
心理的な恐怖なら、ヤクザに脅されるとか警察に誤認逮捕されるとかのほうがはるかに怖い。
ゲームとしては初心者から上級者までたのしめるのでおすすめです。
子供の教育に悪い残虐シーンもほとんどなく、ホラーゲーム入門にもぴったりです。
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●まとめ
開発元 | テクモ |
発売日 | 2001/12/13 |
プレイ記録 | クリアタイム 10:31:12 クリアランク E 心霊写真 78/108 72% |