元センテンストのヴィレの新バンドです。
Poison Blackは活動休止らしい。
もうずいぶん前の話ですが、Beast in Black等と来日するというので「せっかくだからアルバム聴いておくか~」と購入しました。
しかしなぜBeast in Blackなんだ……。なぜかというと、Suomi Feast 2018というフィンランドのバンドを集めた企画なのでジャンルが違うバンドばかりなのだった。
僕は Poison Black は Lust Stained Despair だけ持っていて、音楽性はこれに近い感じだと思います。
バンドを新しくする意味ないように思ったんだけど、Poison Black はブルーズロック路線に進んだので仕切り直しみたいな感じらしい。
解説にも「Poisonblackとは音楽性が異なる」とある。
本作は、グランジを通過したロックンロール(いわゆるヘヴィロック?)にスラッシュメタル風味を加えた感じと言いましょうか。
アメリカで受けそうなやつ。(メロスピ厨である僕はこの手の音楽は良く知らないのでいい加減なこと言ってる)
なかなか攻撃的で勢いがあります。リフ重視でシンプルな印象ながら、細かい部分で小技を利かせている。
アップテンポの曲ではサビがメロディアスで哀愁が漂っていたりして、グランジとかヘヴィロックという文字に拒否反応起こすおっさんにも若干おすすめできるかもしれない。
(90年代のメロディックメタル界では「グランジ・オルタナは悪!」みたいな価値観が広まっていて僕もどっぷり浸かっていた。のちに、自分はグランジにかぶれたメロディックメタルがかなり好みなことに気づいたのだった……)
まぁとりあえず本作中でもかなりわかりやすい曲であるこいつを聴いてみてくださいよ。
このかっこよさ……。
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これもわかりやすいぞ。
ただ、他の曲はもうちょっとヘヴィ寄りなので、メロディックメタルファンは注意が必要である。
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陰鬱な部分はあるものの基本的にはヘヴィなロックなので、センテンストっぽいのを期待するとかなりがっかりしそうだぞ……。
しかし僕はセンテンストはちょっと抒情的過ぎて「これメタルである意味あるの? ポップミュージックとして大々的に売ったほうがいいんじゃないの?」という感じだったので、メタルとして聴くにはこれくらい元気あるほうがありがたい。
センテンストのアルバム自体は大好きなんですが、自分の中ではボンジョヴィや8th sinあたりのノクターナルライツと同じカテゴリに入ってしまうというか。(ボン・ジョヴィは好きだしノクターナルライツはめちゃくちゃ大好きなので、パンピー向けの腰抜けロックと馬鹿にしているわけではない。一般向けとしてもっと爆発的に売れてもいいのではと思っている)
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ちなみにSuomi Feast 2018でのライブは良かったものの、ヴィレの声があまり出ていない感じでそこは残念でした。
あの日の調子が悪かったのか、音響の影響なのか、ライブではこんなもんなのか、判断に悩むところである。
Beast in Blackの出来がとんでもなく良すぎたのでどうしても比べてしまう……。
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アルバムの出来は良く、上の動画で気に入った人にはおすすめですよ。
公式youtubeでフルバージョンが5曲聴けます。