相棒と一緒に戦うコンボアクションです。
マイナーな割にけっこうがんばって作ってる感じで、しかしダメな部分はとことんダメで、まぁ人気は出ないだろうなぁという感じでした。
あとQTEの難度がとてつもなく高い。これは僕がプレイしたゲームの中で圧倒的No1のくそQTEでした。
他人にはあまりおすすめできないけど僕は嫌いじゃないよ、という感じの作品であった。
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●システム
□で弱攻撃、△で強攻撃、〇で掴みのコンボアクションです。
しかしジャンプはない。×で回避です。
R2を押しながら○×△□の各ボタンを押すと、相棒の魔女が魔法攻撃をします。
魔法は時間で再チャージされます。
敵や状況により有効な魔法はあるものの、普段は適当に撃っていけます。
撃ち得なのでどんどん使っていこう。
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主人公は不死身です。
ダウンしても×ボタンを連打すれば復活します。
しかし時々30秒くらい連打しても復活できないことがある。連続復活のペナルティというわけでもなさそうで、仕組みが良くわからない。
相棒の魔女は普通に死にます。
つまり、不死身の主人公が魔女を守りながら戦うゲームです。
ちなみに魔女のAIはすさまじく頭が悪い。
R1で魔女を抱きかかえることができ、抱えてると魔女の体力が回復します。
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クリアしたステージは何度でも再挑戦できます。
魔法強化用のポイントを溜めたり隠しアイテムを探したりできます。
Normalなら取り逃しがあってもクリアできるので、無理に探す必要はない。
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QTEの難度があまりにも高く、次に何が来るか知っていても失敗します。
しかもQTEで失敗するとボス戦の途中から再開になる……。
今まで僕がプレイした中で、最も難度が高い強制QTEでした。
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●グラフィック
キャラデザイン、エフェクト、モデリングはなかなかレベル高いです。
しかしレベル低いのも混じっている。
主人公やヴァーデリンデはかなりがんばってる一方、ヒロインが飛び抜けてしょぼい気がする。
しょぼいというか一人だけ世界観に合ってない感じ……。
欧米の女性アイドルっぽいというか、ジョジョの奇妙な冒険のジョリーンみたいというか。
主人公のデザインがギアーズオブウォー的なのを見るに、欧米市場を意識したのかな……。
アクションシーンのモーションがなかなかいい一方、立ちポーズがあまりにもしょぼくて「どうなってるの?」という感じです。
ヒロインの回避モーションももうちょっとなんとかならなかったのか……。
このようにレベルの高いものと低いものが混在している感じで、開発現場はいろいろ大変だったんだろうと思わせてくれる。
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QTEのムービーはかなりがんばってるんですが、あまりにも難しいので見てる暇がありません……。
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●ストーリー
序盤は悲壮感のある展開でわくわくするんですが、重要なシーンがあっさり流れていく感じで、最後もあっさり終わってすごく物足りないです。
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●感想
出来のいい部分としょぼい部分が両極端です。
コンボアクション部分が地味によくできていて戦闘は気持ちいい。
魔女の魔法もばんばん使えて迫力がある。
ゲーム全体でみるといろいろいまいちな部分があるものの、アクション部分を担当した人はかなりの実力者ではと思いました。
練り込みの足らない企画をアクション製作チームがなんとか引き上げたというか。
海外のコンボアクションによくある「なんでこの行動の後に長めの硬直入れるの?」みたいな部分がなく、快適です。
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本作の結果を踏まえて続編を作ればかなり良いものができただろうと思わせてくれます。
しかし今のゲーム界はそういうチャンスがないのだろうな……。
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相当売れなかったのか、ウィキペディアの日本語ページすらありません。
英語ページもかろうじて作られているという程度……。
デベロッパーはGame Republic、ディレクターは岡本吉起とのことですよ。
全体的に見るとダメなんですが、駄作とかクソゲーと言って切り捨てるのは惜しい感じです。
まぁ相当の物好き以外、今からプレイする意味はなさそうに思える。
マイナーなゲームをプレイしてマニアを気取りたいタイプの人にはおすすめですよ……。
嫌いになれない感じの作品なので、もっと早い時期に手を付けていればもっとやり込んでいた気がする。
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開発元 | Game Republic |
発売日 | 2011/02/22 |
プレイ記録 | Normalクリア |