RAGEのライブに行きました。大満足だったと言わねばなるまい。
ピーヴィは心なしか痩せたような気がします。気がするだけかもしれない。相変わらず腹は出てましたが、顔とか四肢が若干ほっそりしてたような。
新しいドラマーのアンドレ氏は、前任のマイクみたいに目立ってはいませんでしたが、終始ニコニコして楽しそうでした。
一曲目は新譜のタイトルトラックでもあるCarved in Stoneでした。ミドルテンポで荘厳な曲は実にライブ映えします。
そして、キャッチーなDrop Deadのあと、アルバムEnd of All DaysからUnder Controlですよ。この曲は日本では過去二回くらいやったのかな? もうお蔵入りしたかと思わせておいて、まさかの復活です。実はあのアルバム中ではHigherよりも好きなのでうれしかったです。
個人的に驚きだったのは、アルバムWellcome~からOne More Timeをやったことです。ライブで聴くことは絶対あるまいと思っていた曲だけに、かなりうれしかったです。
Days of Decemberなんてのもやりました。これも少し意外。この曲はブリッジ部分が猛烈にテンション上がります。やはりThirteen~Ghostsのころの曲もいいなぁと思いましたよ。爽やかかつ鬱々とした、いかにもピーヴィという感じの不思議な雰囲気の曲です。
アンドレのお気に入りということで、定番曲のRefugeをやりました。やはりこれは盛り上がる。ギターソロはシンプルなんだけど、これがまたいい。マンニはほんといい仕事をしましたよ。
No Regretsをやったのも意外でした。やるならInnocentだと思ってました。僕はNo Regretsのほうが好きなので、これは嬉しい意表の突かれかただった。
サヴァタージかラプソディかという大仰さのLord of Fliesの後、間髪いれずDies Iraeが始まったのも興奮しましたよ。Dies Iraeはやっぱり変な曲だと思いました。ヴィクターの作る歌メロに関しては、この頃は神がかっていたと思います。最近は、悪くは無いけどフツーになってしまったという印象。ニュークリアブラストの企画盤の普通っぷりが、なんとももどかしかった。おまえはやればできる子なんだから、もうちょっとがんばりなさいよ!って感じ。いや、悪くは無いんですよ、悪くは。でもいろんなタイプの曲を作るのが楽しくて歌メロのほうがおろそかになってるという印象を持ったわけです。
本編締めくくりは、Sent By The Devil~Black In Mind~Solitary Manで、たいそう盛り上がりました。正直Sent~はあんまり好きじゃないんですが、まぁ定番曲なのでよしとしよう。しかし相変わらずタイトル連呼の部分を飛ばしてしまうのでキレの悪いうんこみたいで落ち着かない。ブリブリとちゃんと出し切れば、もう少し気に入るかもしれない。
そして名古屋では後ろ二曲がEnough is Enough~Baby Im Your Nightmareに変わってました。まさかのセット変更ですよ。
Baby~は、まぁ、どうでもいいけどEnough~はうれしいね。リフから歌メロからソロからどこをとっても心に染み入りますよ。
いったん退場後、スタッフがなにやら譜面台みたいなものをセットしに現れました。つまりFullmoon、いや満ちし月ですよ。
ピーヴィはしっかりと日本語で歌ってました。ただ誰かが「つっきーはダサい!」と忠告したのか、この部分だけは「Fullmoon」と歌ってました。
そして、Long Hard Road~Higher Than the Skyです。Higherのサビを観客に歌わせたまま、締めのMCをやるという趣向です。これはかっこいいですよ。漏らしそうです。
で、いよいよ終るかと思いきや、Dont Fear The Winterのリフがはじまるというわけです。しかもリフのあといきなりコーラスという短縮っぷりですよ。そして今度こそおしまいかと思ったら、またもやLong Hard Roadのコーラスと来るわけです。この終盤の演出はよかった。
曲の多いバンドだけに、ファンはそれぞれ「あの曲をやってほしかった、この曲が聴きたかった」という部分はあると思いますが、それでもまずまずのセットリストだったように思います。
前回・前々回がライブDVDと似たようなセットリストで意外性が少なかったぶん、今回は楽しめました。欲を言うならもう二曲くらいやってほしかったかな。四人編成時代のように2時間たっぷりと楽しみたかったです。
大阪も名古屋も客の入りはいまいちでした。大阪で350人くらいだったのかなぁ。もう10年前のジャーマンメタルブームのときのようにはいかないのだろう。あのころはRAGE、GAMMARAY、BLIND GUARDIANなら500人は集まったものです。
名古屋ともなるとますます客が少なく、BOTTOM LINEのフロアに余裕で収まるという感じでした。しかし逆に熱心なファンが多いようで、名古屋ではほぼ全ての客がフロアに降りて、腕を振り上げたりしてました。後ろのほうで座って見てたのは僕を入れて3~4人というところでした。 あまりにもみんな楽しそうだったので僕も途中からフロアに降りてしまいましたよ。人数の比で見ると名古屋の方が盛り上がってたなぁと思います。
やはりベテランによる三人編成のライブはいいなぁと思いました。音が少ないかわりに、各パートの音を確実に聴き取れるわけですよ。楽器が少ないぶん機材のバランスやトラブルの問題もそれだけ減り、コンパクトながらしっかりした演奏を楽しめるという寸法です。
ピーヴィの歌も、基本的にアルバムどおりの歌唱を聴かせてくれます。専任のハイトーンヴォーカリストがアルバムでは張り切ったもののライブではよれよれの歌を披露してしまうメタル界の中で、ピーヴィはベースを弾きつつ開放弦を利用してパフォーマンスしつつ歌いやすい音階でしっかりと歌うわけですよ。さすがバンド活動25年、フロントマンを続けてきた猛者はちがう……。
来年あたり「25周年記念!」とかいってまた来日してほしいものですよ。Before The StormとかFaster Than Hellとか古すぎる曲ばかりをやったりして。
参考になったらクリック!!
2008 年 7 月 6 日
RAGEのライブに行った!!
コメントはまだありません »
No comments yet.
RSS feed for comments on this post. TrackBack URL