R-TYPEは大好きなんですが、実はデルタはクリアしてませんでした。
友達の家で3面までプレイして終わりでした。
なぜかというと、加算合成を使いまくった派手な雰囲気が好きになれなかったのです。
ゲームはよくできていてすごいと思ったものの、まぁ無理してやるほどでもないと思ってスルーしてしまいました。
また、コンティニュー回数に制限があるのにもやる気を削がれました。
そして10数年の月日が流れ、オレはR-TYPEデルタを手に入れたのだった。
あらためてやってみると、実にいいゲームでした。
実は今でも加算合成でギラギラした画面のゲームはあまり好きじゃないんですが、まぁ最近のゲームをいろいろやってだいぶ慣れたので以前ほど気になりませんでした。
.
今作ではスピードをいつでも変更できるようになりました。全4段階です。これは便利です。普段は3速にし、ところどころで2速や4速を使うという感じでした。
機体も3種類あり、波動砲・フォース・ミサイルが違っています。従来の機体(R-9all)がいちばんむずかしかったかも。クリア後の条件により機体がひとつ追加されます。
まぁ多少の違いはあれど、どのフォースでも難度はそれほど変わりません。
僕はR13の対地レーザー(ターミネイトγ)が好きです。STGにおいて黄色アイテムはバカにされがちですが、こいつは頼れるやつですよ。
R-TYPE2や3のように二段階目の波動砲があります。R-9allはこの二段階目の拡散波動砲の使い勝手が悪いため難度が高くなってるような感じです。
逆に、どの機体でも二段目の波動砲を的確に撃っていけばスムーズに進めます。
デルタウェポンというボムのような攻撃もあります。フォースで敵弾を消したり敵にダメージを与えたりするとゲージが溜まっていきます。これはミスやコンティニューしても引き継がれます。
他の大きな変更点としては、地形に接触してもミスにならなくなりました。これはよかったです。横STGは地形を警戒してチマチマした動きになりがちですが、今作は地形を気にせずに動き回ることができます。
.
難易度はけっこう高くゴリ押しでは進めないものの、過去作品と比べると一番簡単かもしれません。
「R-TYPE1はやりこめば誰でもクリアできる」という人もいますが、僕は7面までしかいけませんでしたよ。普通の人は6面あたりでどうにもならなくなるような気がします。
R-TYPE2は誰もが認める高難度ゲームでしょう。僕は5面までいったことがあるものの、2面以降のボス戦が非常にむずかしく全然安定しませんでした。
R-TYPE3は1や2と比べると簡単かもしれません。逆スクロールの面&ボスがかなりきついけど、1の6面以降や2に比べるとマシのように思います。
デルタには難易度選択があり、一番簡単なKIDSだと最初から一段階目のフォースがついています。
ゲーム自体の難易度は、KIDSとHUMAN(標準難度)でほとんど変わらない感じでした。一部敵が増えていて敵弾の速度や頻度が若干上がってるくらいでしょうか。このあたりKIDSはもっと豪快に難度を下げてもよかったと思います。KIDSがクリアできればHUMANもクリアできると思います。
ミス後は戻り復活になります。ほとんどの場面では復活ポイントが適切に設けられているため、パターンを学習しながら少しずつ進んでいけます。これこそが横STGの醍醐味でもある。
しかしラスト2面はボス直前に復活ポイントがないのできついです。
特に6面はきびしい。デルタウェポンを使っても消せない攻撃をしてくるわけですよ。しかもその攻撃をなんとか凌いでもさらにおそろしい攻撃をしてくる。そして耐久力も最強で、二段階目の波動砲を5発以上叩き込まなければならない。
一段階目二段階目ともに、反射神経&動体視力を試される高速でトリッキーな攻撃です。相当やりこめばパターン化ができるのかもしれませんが、へたくそな人にとってはかなり運の要素が絡みます。つまり僕にとっては運ゲー。
ただ、二段階目は安全地帯があります。最初にALLクリアしたときは自力で倒しましたが、二度目に他の機体でプレイしていてあまりにもきつくてウンザリしてきたので、検索して攻略法を探してしまいました。安全地帯がありました。第一段階終了後に速度を1−2速にして、顔と顔の間(中央の顔の上あたり)に入り込めばOKです。
ラスボスというか最終面は倒し方がわかりにくかったです。最初、ボス前の光球攻撃のときはひたすら避けるのだと思ってました。何分も避け続けてました。
ここはデルタウェポンを使えば楽です。うまくフォースをめりこませればエネルギーもすぐにたまります。どっちみち、この後エネルギー没収なので使っておかないと損した気分になります。
その後ラスボスが登場しフォースを奪われます。見た目よりも狭い空間で自機狙い精子が次々に登場します。左右に大きく動いて精子を誘導するとよいでしょう。
さてここでボスの倒し方を豪快にネタバレしてしまいますよ。もしかしたらボスが倒せず投げ出した人もいるかもしれない。
ある程度避けてるとデルタウェポンが溜まっていくので、100%になったらすぐにデルタウェポンを使用です。
これに気付かず一生懸命避け続けたマヌケもいます。そう、それはオレ。
.
次は少々気になった部分を書いてみます。
冒頭にも書いたとおり、コンティニュー回数に限りがあります。発売当時やる気になれなかった理由の一つでもあります。
プレイ時間が6時間を越えればフリープレイになるんですが、このことは説明書に記載されていません。コンティニュー制限は正直意味がないように思いました。むしろプレイヤーを遠ざける原因になっているかもしれない。
ゲーム開始時のデモが長いです。スタート−機体選択−操作可能までに一分かかります。しかもすごいデモが入るわけでもなく、使用機体とかオプション項目が表示されるだけです。なんの意味があるのかさっぱりわからない。
3面が非常にかったるいです。巨大歩行戦車との対決で、見てるぶんにはたぶん迫力あっておもしろいんですが、プレイしてるとひたすら巨大戦車の移動を待つだけです。しかも中間復活ポイントが一箇所だけです。面自体は短いから復活ポイントが一箇所なのは仕方ないかもしれないものの、やっぱりひたすら移動を待つのはつまらない。
初代の三面みたいに破壊可能パーツがいっぱいあれば間がもったのに。
他の面の道中はとてもよくできているのになんで3面だけこんなふうになってしまったのか疑問です。いや見せ場ではあるんですが……。
.
難所は多いもののいざとなったらデルタウェポンである程度のゴリ押しができるため、コンティニューを繰り返せばわりと楽に進めます。フォースアイテムもたくさん出ます。過去作にくらべてはるかに復活パターンが作りやすいと思います。
ただ6面ボスがどうしようもない壁として立ちはだかっているので、万人向けとはいい難いかもしれません。
.
発売日……98/11/19
プレイ期間……09/07/30−09/08/02
KIDS……全機体クリア。
HUMAN……R-9ALL、RX、R13クリア。
.
・おすすめ度 6点 人によってはどうがんばってもクリアできないかも。
・個人的評価 9点 横STGの傑作です。