スウェーデンのパワーメタルバンドの六作目です。2009/11/13発売。
1st〜3rd、5thは国内盤が出たものの、4thと本作は出ませんでした。
前作を聴く限りでは、あーもう次からは国内盤出そうにないなぁ……という感じで、僕も新作にはあまり期待していませんでしたが、聴いてみたら出来のよさにびっくりしました。これは国内盤を出してほしかった。
Nostradameusはメロスピ系のバンドとして出発しました。しかし3rdあたりから速さより重さを強調するようになり、前作ではメロスピ要素がほとんどなくなりました。
そして今作では……メロスピ的疾走感は相変わらず控えめなものの、メロディがかなり強化されています。
コーラスでは盛大かつ悲壮感のある合唱が入り、ものすごい哀愁が漂っています。ゴシックメタル的な雰囲気です。時にはメタルコア風になったりもします。
もともとマイナーコードを主体にした暗い曲が得意なバンドだったので、今回の路線は見事にはまっているといえるでしょう。
メロデスを思わせる激しい曲調の合間に、壮大なクワイアや鬱々とした間奏が入るなど、対比も効いています。
キーボードによる装飾は控えめで、ギターとクワイアでドラマチックに盛り上げています。ただ、ギターの音がかなり大きいのでヘッドフォンやイヤフォンで聴くと耳が痛いです。
四曲目「Nothing」では何度もリズムチェンジをし変拍子で攻めたりして、テクニカルな面も見せてくれます。
あらためて前作と聞き比べてみると、メロディ自体が大きく変わったわけじゃないんですが、ここぞという場面での聴かせかたがうまくなっているため印象が増しているようです。
暗く重く激しい曲が好きな人におすすめです。
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Nostradameusオフィシャルmyspace
Art Of Deception、Walk Of Painが新作の曲なので聴いてみよう。