その昔パソコンで出ていた2Dアクションゲームの3D版です。
壁走りなどの特殊アクションを駆使して巨大な城を探索するアクションアドベンチャーになっています。
ミスしたとき時間を巻き戻してミスをなかったことにできます。ビデオの逆転再生のように時間が巻き戻っていくのでおもしろい。
敵と戦闘する場面もありますが、適当に連打したり特殊技を出したりするだけで勝てるので、アクション的な難易度はそれほど高くありません。
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●システム
敵を倒した時に、砂になった敵の死体をダガーで吸引すると「砂の器」が溜まります。
L1を押すと砂の器ゲージのぶんだけ(最大10秒)時間を逆転させることができます。
他にも砂の器を消費して「スローモーション」「フリーズ」などの技が使えます。
戦闘は簡単ではあるものの敵によって効く攻撃が決まってたりします。最初のうちは楽しめますが、敵が延々と沸き出るので慣れてくるとけっこうかったるいです。
このゲームの肝はやはりアスレチックアクションで仕掛けを攻略していくところでしょう。
壁走り、壁蹴りジャンプ、鉄棒ジャンプが基本となっています。
物を押したり引いたりして仕掛けを解く場面もあります。
アクション要素の強いICOという感じでしょうか。
新しいシーンに入ると、断片的な幻といった感じでヒントのデモムービーが流れます。
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●グラフィック
城の造形はしっかりしておりなかなか綺麗です。キャラの出来もいいです。
平均レベルを越えたすばらしいグラフィックだと思います。
説明書のイラストがなかなかかっこよく、洋ゲーなのにヒロインが美人です。
これはすごい……と思ったんですが、どうやら日本版のイラストは日本人が描いてるようでした。どうせならパッケージも日本独自のものにすればよかったのに。
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●感想
おもしろかったです。
プレイ時間もさほど長くないため、気楽に遊べます。
戦闘はなくてもいいと思いました。大して強くない敵が延々とわいて出るので面倒くさい。
ザコ戦を無くし、仕掛けを使って倒すボス戦を入れてほしかった。
時間の巻き戻しはおもしろいんですが、、実際のところ砂の器の数が残機のような扱いになってしまうので、演出的にはおもしろくてもゲームとして生かされてるわけではないと感じました。
ダガー技の中では、巻き戻しのみ無制限でもよかったかも。
グラフィックの出来はすばらしいんですが、構図などの見せ方いまいちで、城の巨大感があまり伝わってこないのが惜しかったです。
印象に残る場面があまりありませんでした。
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ゲームとしてはよくできていて万人向けの良作なんですが、個人的にはちょっと物足りなかったです。
熱心なゲームファンよりも、たまにちょっと遊ぶタイプの人のほうが楽しめそうです。
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●まとめ
開発元 | UBI SOFT |
発売日 | 2004/09/02 |