現代もののFPSです。パソコンでも「バトルフィールド2」が出ていますが、内容は違うようです。
オンラインサービスがまだ続いてるということで購入してみたのですが、新規IDが取れなくて遊べませんでした。
しかし意外にもオフラインモードがよくできていて、充分楽しめました。
「ホットスワップ」という機能を使うと、視界内の他の味方キャラに乗り移ることができます。これをうまく使えば物陰に隠れている敵を別角度から攻撃したり遠方の敵をすばやく倒したりできます。
オンラインモードが好評で「オフはおまけ」「オンの練習用」などと言われたりしますが、一人用のアクションゲームとしてかなりよくできています。PS2のFPSでも上位に入るおもしろさだと思います。
ただホットスワップのコツや有効な使い方がわかりにくくゲームの難度も高いため、オンラインモードを目的で購入した人はちょっとプレイしただけでやめてしまうかもしれません。
広めの戦場で敵味方入り乱れて戦います。かなり戦争の雰囲気が出ています。
ただ、主人公の見ていないところではあまりまじめに戦っておらず、敵も主人公をメインに狙ってきます。
まあハードの性能上、主人公の周囲の敵だけ動かすようになっているのでしょう。
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●システム
使用できるキャラとして五兵種が登場します。それぞれ四種類の武器を持っています。どの兵種も強力な武器を持っているので場面場面に応じてもっとも有効な兵種に乗り移って戦っていきます。
L2を押しながら左スティックの上下左右で武器を変更できます。
視界内の敵はレーダーに光点で表示されます。レーダーがあると索敵の楽しさがなくなってしまうものの、このゲームの場合は見えない敵は光点が消えてしまうため、ある程度の索敵能力が必要になります。
照準には多少補正が働くようで弾が当たりやすいです。照準内に捉えていれば高確率で当たるという仕組みかな。
すべてのマガジンを使い切ると長いリロードが入り、完了すると全マガジンが満タンになります。落ちている弾薬はありません。
リロード中にも他の武器が使えるため、うまくやりくりすれば強力な武器を効率的に使えます。
回復もありません。 死んだときは別の兵士に強制的に乗り移ります。
すべての兵士が死に戦力ゲージがゼロになるとゲームオーバーです。しかし戦力ゲージが残っていてもゲームオーバーになるときがある。
移動には強めの慣性が働きます。これはかなり不自然かも。匍匐移動でもツルツルすべります。
そして壁に当たると跳ね返ります。
連続で敵を倒すとプレイヤーの能力が一時的にパワーアップします。連射&高速リロードを身につけたときの攻撃力はすさまじい。
乗り物もいろいろと登場します。動いている乗り物にもホットスワップで移動できます。
乗り物の火器は超強力な上に弾数も多いため、どう使いこなすかによって進みやすさが大きく変わります。
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マップは一本道タイプではなく、自然な形に建造物やオブジェクトが配置されたオープンワールド型です。
とはいえ敵はゲーム進行に従って配置されていくので、オープンワールドを利用したスクリプト型(進行に応じて敵が配置される)のゲームといった感じです。
場面ごとに目標が与えられ、それをこなしてゲームを進めていきます。
場面によって敵が無限沸きします。これは残念でした。特に最終ステージはクソ難しいのに延々と敵が沸いてきて、しかも時間制限まであるという非情さです。
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プレイ中やクリア時に特定の条件を満たすとメダルが授与されていきます。今風のゲームで言う「実績」「トロフィー」みたいなものです。
メダルの獲得量により武器が強化されたりチャレンジモードが増えたりします。
一通りクリアしてからはメダル集めをして楽しむという形になります。
メダル総数は345個で、難度も高めなことからコンプリートには相当時間がかかると思います。というか、たぶん普通の人にはコンプリートは無理……。
メダル獲得にはクリア評価も大きく影響します。
クリア評価は、
・スコア、時間、ホットスワップ回数、命中率で加点
・死亡数で減点
となります。
スコアと時間の割合が大きいようです。
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オンラインサービスは2011/03現在も続いていますが、新規IDが取れないため遊ぶことができません。IGNのIDをとればアカウントの認識まではできるものの、このゲーム用のIDが発行されず遊べないようです。
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●グラフィック
PS2末期の洋ゲーだけあってなかなかのものです。MOHヴァンガードと同じくらいかな。
ステージによってはかなりよくできていて、山岳~渓谷~荒野のマップはすばらしい出来です。
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●ストーリー
中国とNATOが戦う話らしいです。ストーリーはあってないようなもので、中間デモは日本語訳すらありません。
最後二面はNATO・中国の選択ができます。
しかし最終面はステージもシナリオもまったく同じなので、なぜNATOと中国軍に分かれているのかサッパリわからない。
ちゃんとしたエンディングもありません。
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●感想
これはおもしろかったです。ネットで評判をみるとオフに関してはさんざんな言われようなんですが、コツがわかってくればかなりおもしろいです。
その反面、メダルコンプリートには尋常ならざるやりこみが必要なため、「おもしろいけどコンプリートまではやる気になれない」といった感じになってます。正直言って、一年やり続けても僕にはメダルコンプリートは無理な気がする。
最終ステージもすさまじい難しさでした。半泣きになりながらクリアしましたよ……。
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敵の無限沸きは残念でした。クリア評価に時間の項目があるんだから、うまい人は素早く進み、下手な人は全滅プレイでゆっくり戦うという形にしてほしかったです。
ゲームバランス調整のための無限沸きはある意味仕方ないとしても、目の前に突然現れるのは勘弁してほしかった。
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敵のスクリプト配置もガッカリです。完全にオープンワールド型として作ってほしかった。自分の見ていないところでは真面目に戦っていないので、「ホットスワップを駆使して戦況を有利にする」という展開になりません。
「マップのあちこちを飛び回って戦略的に戦う」のではなく、「目の前の敵を倒すために別角度の味方に乗り移る」という感じです。
このあたり、せっかくのホットスワップが活かされていないかもと思いました。
しかしPS2のスペックでは広いエリアで多数のキャラが戦闘するというのは無理なのでしょう。これはまあ仕方ない。
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しゃがみ・伏せの姿勢変更がものすごく遅いです。立ち状態から伏せは三秒くらいかかる。
姿勢変更は被弾率低減に有効なだけに、キビキビ動けないのはストレスが溜まりました。これは本当に残念。なんでこんなに遅くしたんだろ。
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チャレンジモードがつまらなかったです。これは武器やホットスワップの練習を主体としたミニゲームです。これまた異様に難易度が高く、メダルをとるのは至難のワザです。ひとつのチャレンジにつき三個のメダルが取れるものの、一個とるだけでも相当の努力を要します。これがきつすぎてメダルコンプリートは早々に諦めました。
他にも、超広いマップの中から数個のオブジェクトを探しだして破壊する「フィールドタスク」というメダル要素もあり、これまたコンプリートの気力を削いでくれます。
僕は最終的にメダル獲得数が150/345でしたが、これでもかなりがんばったほうだと思います……。
長く遊べるように作ったんだろうけど、あまりに高難度かつ作業的すぎてやる気になれないです。
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リアルさよりもゲーム的な要素(連続で敵を倒しパワーアップなど)が目立ち、日本の会社がFPS作ったらこうなりそうだという印象を受けました。
PS2の一人用FPSとしてはかなり遊べると思います。
メダル集めがもう少し楽ならやりこみ甲斐があっただろうな、と思う一作でした。
開発元 | Digital Illusions |
発売日 | 2005/10/25(米) 2006/01/26(日) |
プレイ記録 | |
階級 | 少佐 |
ミッション | 106/200 |
チャレンジ | 18/54 |
勲章 | 23/78 |
フィールドタスク | 3/13 |
計 | 150/345 |