一体多数の乱闘型ゲームです。大量の敵をまとめてなぎ倒していくようなタイプではなく、うまく誘導し一対一に持ち込んで戦うスタイルです。
かなり難しいものの復活ポイントも多いので、がんばれば少しずつ進んでいけます。
往年のベルトスクロールアクションを思い出すプレイ感です。
開発は「大神」のクローバースタジオです。
.
●システム
左右で方向転換、前後で移動のラジコン操作です。キャラの背後にカメラが固定しているため、バイオハザードのような操作方向の混乱は起こりません。
前進中に急角度で方向転換しようとすると足を止めて向きを変えてしまいます。このため機敏に移動して戦うのは難しいです。
右スティックでスウェーやダッキングなどの回避動作が取れます。タイミングをとらなくても適当に連続でレバーを入れていればかなり回避できます。
敵の真正面で回避しつつ隙を見て攻撃を加えるという戦闘スタイルになります。移動性能があまり良くないのも、これを強調するためでしょう。
技はかなりの種類があり、アイテムとして拾ったりショップで購入したりできます。
各攻撃には、通常打撃、ふっとばし、ガード崩し、浮かしなどの属性があり、使用ボタンやコンボ(連打したときに出る技の順番)を自分で設定できます。
武器を拾って攻撃することもできます。武器の攻撃力はかなり高いので有効に活用しましょう。
全四段階のランク制になっており、ダメージを受けずに華麗にプレイするほどランクが上がっていきます。
レベル1の場合、視界外の敵は攻撃してきませんが、レベルが上がると遠慮なく攻めてきます。
逆に言えば、クリアするだけなら敵を常に視界内に一体だけにしていればなんとかなるわけです。
.
●グラフィック
背景は、いかにも国産ゲーム的な物足りなさです。2006年という発売時期を考えると、正直ガッカリのグラフィック言わねばなるまい……。
カメラが背景オブジェクトに当たるとその背景オブジェクトが丸ごと消えます。なかなか豪快なカメラ仕様で、最初見たときはビックリしました。
敵キャラは珍妙なデザインのものが多く、モデリングもいい感じです。
.
●ストーリー
悪魔が支配する北斗の拳の世界といった感じです。
各キャラの個性が際立っていて中間デモは楽しいです。変人だらけです。
ある程度の歳の人なら思わずニヤリとしてしまうパロディも満載で、ゲーム性も含め、30代半ば以降の人にはたまらないものがあると思います。
.
●感想
難しいですがおもしろいです。
クリアに要したコンティニュー回数は297回でした。みんな100回とか200回でクリアできてるそうで、「オレはここまでゲームが下手だったのか……」と悲しくなりました……。
ゲームのあちこちにファイナルファイトを思わせる部分があり、製作者も「3D世代のファイナルファイトを作ろう」という意気込みだったんじゃないかと思います。
ゲーム性は違うのに、プレイ感はまさに往年のベルトスクロールアクションです。おっさん大歓喜ですよ。
.
二周目に技を引き継げません。これは残念でした。
ステージセレクトもないです。
このあたりもかつてのアーケードゲームを意識した仕様なのかな……。
ただ、カジノでほぼ確実に金を増やせる方法があるそうで、手間さえかければ技をそろえるのは楽だそうです。僕はギャンブル要素は好きじゃないので一度もカジノを使いませんでした。
.
高難度ゲームの代表として名前が出たりするので、クリアしておくと優越感に浸れるかもしれません。とはいえ、実際のところNORMALをクリアするだけならそこそこ常識的な難易度に収まってます。Shinobi・KunoichiやDMC1のほうがはるかにきつい。
高難度ゲーム群の中ではかなりクリアしやすいほうではないでしょうか。復活ポイントの多さがクリアしやすさに繋がっています。
アクションゲーム好きならやっておいて損はないでしょう。
.
●まとめ
開発元 | クローバースタジオ |
発売日 | 2006/09/14 |
プレイ記録 | |
難易度 | NORMAL |
クリアタイム | 23:49:23 |
コンティニュー | 297 |
やっちゃった人 | 2 |
Lv1 | 327 |
Lv2 | 203 |
Lv3 | 10 |
Lv4 | 1 |
total average | 1.4 |