主観/三人称視点のリアルタイム3D型ローグライクゲームです。
退廃的で謎めいた世界が魅力的です。
死亡してやり直すたびに世界が変化していくという、ローグライクゲームのシステムをうまく使った物語展開になっています。
.
……しかし……。
どうにも僕には合わず、三時間くらいで投げ出してしまいました。
攻略サイトを見ながらプレイする気にもなれない。
.
●感想
とにかく探索がきびしいです。一時間気を張り詰めてダンジョン探索しても数個のアイテムしか持ち帰れない。
緩い気持ちでプレイしてるとひとつも持ち帰れません。それどころか持ち込んだアイテムさえも無くなってしまう。
稀に出てくる感覚球という物体にアイテムを投げ込んで外界に転送する仕組みになっており、一つの感覚球で一つのアイテムしか転送できません。持ち込んだアイテムも転送しないと無くなってしまうため、新規に獲得できるアイテムは1~2個ということもあります。
じっくりやりこむ人にはおもしろいんだと思いますが、僕にはクリムゾンティアーズのほうが何倍も楽しめました……。
実は僕は一般的なローグライクゲームというのをしっかりプレイしたことがありません。X68kを使ってたころにテキストベースのものをやったのですが、どこがおもしろいのかサッパリわからずすぐにやめてしまいました。
他にはSFCのシレンを友人の家で少しやったものの、これもARPGと思ったのにターン制のゲームだったことから、かったるくてやめてしまいました。
ローグライクゲームは根本的に合わないのかもしれない。
このゲームの場合、感覚球で全ての所有アイテムを転送できればもっと楽しめたような気もします。全てといわずとも、せめて五個くらいは転送したかった。
ひとつの感覚球でひとつ転送というのは、かけた時間に対するリターンがあまりにも少なく不毛な作業をしてる気持ちになります。
それとも僕の気付かなかったコツがあるのだろうか。
.
ストーリーは非常に興味深いものの、「テンプレに沿った狂気表現」がしつこくてちょっとついていけませんでした。「病んでるでしょ?ダークでしょ?退廃で終末で歪んでるよ!死と再生で浄化だよ!」というのを押し付け過ぎで、かえって浅く安っぽい雰囲気になってしまってます。平たく言えば中二病濃度が濃すぎる……。
あとイラストも耽美・病んでる系の美少年美少女なので「あー、そういう層が対象なんだね……」という気持ちになってしまう。しかしこのイラストはPS2版でついたそうだ。オリジナルのSS版はキャラの絵はなくシブい雰囲気らしい。
それでもやっぱり話が気になるのでイージーモードでやってみようかなぁ。
開発元 | スティング |
発売日 | 2007/06/28 |