2チーム計6人を操るFPSです。
かなりリアル寄りのバランスになっており、正面から撃ち合うとあっという間にやられてしまうため、じっくり索敵しチマチマと狙撃していくタイプのゲームです。
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●システム
4つの兵種から三人を選んでチームを編成し、それを2チーム作ります。
ゲーム中はその中の一人を操作することになります。
操作キャラは自由に変更することができ、主人公が操っているキャラに同チームの味方はついてきます。
マップ画面で指示すれば、各部隊を自動で目的地に移動させられます。
暗いステージでは暗視ゴーグルを使うことができ、敵は光って見えるので索敵しやすいです。
ゲーム中に弾薬の補給はできません。プレイヤー以外のキャラが使った弾も減ります。
しかし、派手に撃ち合うゲームではないため、グレネードやRPG以外弾切れになることはほとんどないでしょう。
ミッションに参加したキャラにはポイントが与えられ、それを使ってパラメータを上げることができます。
大半の敵はゲーム開始時に配置されます。
マップ構成も作為的な迷路になっていないため、自由に作戦を立てて攻略していくことができます。
ある程度ゲームが進行すると追加配置される敵もいます。
難易度は高めだけどクリアするだけなら簡単です。
何度でもクイックセーブができるので、敵を倒すごとにセーブしていけばFPSが苦手な人でも比較的楽にクリアできるでしょう。
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●グラフィック
まあ、ほどほどです。
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●ストーリー
無いも同然のストーリーがついてます。
有名小説家が監修してこれでいいのだろうか。
トム・クランシーという人はただの設定マニアなのではないだろうか。
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●感想
じっくり索敵してチマチマ狙撃するのが好きな人は楽しめると思います。
しかしどのミッションでも索敵して狙撃するだけなので、飽きやすい人は中盤くらいでやめてしまうかも。
本編15ミッション、クリア後に追加8ミッションなんですが、ものの見事に全部同じような内容です。
(一部時間制限要素のあるミッションや護衛ミッションもあります)
クリアするだけならクイックセーブを使えば簡単なので、自分なりに縛りプレイをしていかないと飽きてしまうかもしれません。
実は僕も追加ミッションを2~3終えたあたりでやめてしまいました。数日後やっぱり最後までやっておこうと思い再開したんですが。
2チームある意味があまり無いように感じました。突撃兵と狙撃兵の二人だけでクリアできてしまいます。
2チームの恩恵を受けるのは時間制限要素のあるステージくらいでした。
全体的に、特殊部隊シミュレータという印象でしょうか。屋内戦などは特に特殊部隊を操っている雰囲気が出てます。特殊部隊の隊長になりきり2チームを無駄に活用し、映画気分で遊ぶといいでしょう。
というかゲームとしては単調すぎて、こうやってモチベーションを上げないと最後まで持たないような。
各ミッションをクリアすると、同じマップで「ミッション(本編と同じもの)」「銃撃戦(敵全滅)」「偵察(死者が出ないようにして脱出ポイントに向かう)」の3種のモードを遊べるようになります。
難易度三段階、モード三種類、ステージ数23の計207ゲームを遊べるわけです。すごいボリュームだ!
しかし保存できるデータはクリアタイムだけだし、どのモードもステージも同じようなのばかりなので全部やる気にはなれません……。
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全体的にメニュー関係の出来が悪いです。
特にキャラ選択や装備選択がひどい。キャラ選択ではいちいちモデルを読み込むので表示に時間がかかります。装備選択もわざと使いにくくしているかのような操作性です。
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いろいろ文句を書きましたが、僕は充分楽しめました。
索敵と狙撃に重点を置いたところがいいです。僕はこういうチマチマしたゲームが大好きなので、じわじわと敵を壊滅させていく感じに満足感をおぼえました。
いやまぁ一度は途中で投げ出しかけたんですが……。
特殊部隊系のミリタリーものが好きな人にもおすすめです。
開発元 | レッド・ストーム |
発売日 | 2002/03/22 |
プレイ記録 | Normalクリア |