盾で敵の攻撃を完全防御できるFPSです。
「防御できたらおもしろくないじゃん!」と思ってたんですが、とてつもなくおもしろくてたまげました。
グラフィックのレベルも高く操作性も抜群、難度調整も絶妙です。
大変すばらしい傑作でした。
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●システム
基本的なFPS操作に加え、L1で盾を構えることができます。
盾は銃弾による攻撃を100%防ぐことができます。ロケットランチャーの直撃にも耐えます。
しかも接近してきた敵を防御したまま盾で殴って倒せたりもします。
こんなのでゲームバランス保てるの?と思ったりもしますが、ちゃんと保ってるからすごい。
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警官、消防士、救急隊員などの味方キャラも出てきます。
十字キーの
・↑で固有アクション(攻撃、消火&ドア破壊、治療など)
・←で主人公に追従
・→で待機
・↓でコマンド表示(上記の三動作を選択)
となります。
味方は戦力というよりサブイベント要員といった感じです。
味方が死ぬとゲームオーバーなので、後方に待機させつつ敵を倒し、安全を確保してから仲間に指示をしてミニイベントをこなすといった形になります。(警官は一緒に戦ってくれる)
L2でサーマルブリーザを装着します。煙や暗闇の中で敵の位置を見分けることができます。
武器には、銃(□)・投擲(△)・近接(○)、の三種類があり、対応ボタンを押せばすぐに切り替えられます。
同系統の武器を複数所持している場合は押すたびに切り替わります。
近接武器のスタンガンを使うと敵を逮捕できます。
しかしスタンガンとは言うものの敵に向かっていく電撃が数メートル伸びるため、離れた相手を倒すこともできます。
一対一の状況だとものすごく有効です。
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メインのミッションのほかに副任務があり、これをクリアするとメダルを取得できます。メダルの個数に応じて武器や装備がパワーアップしていきます。
副任務は、規定数ヘッドショット、規定数逮捕、証拠品(ホッケーマスク)5個発見、リーダーの逮捕となっています。
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ミッションのラスト付近には人質を盾にする卑怯なボスが出てきます。この場面では敵が攻撃してくるときにスローモーションになるので、人質に当たらないようボスを撃ちます。
ボスを倒すとむごい死に方をします。たぶん笑うところです。
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●グラフィック
かなり綺麗です。場面によってはPS2とは思えないほどリアルです。
なんでこんなに綺麗なんだろと思ってマップを観察してみたところ、どうやら光源計算して影を生成しているためリアリティが出ているようです。
キャラや移動オブジェクトには影が投影されないので、ステージ開始時にまとめて光源計算をし影型の板ポリゴンでも生成して設置しているのでしょうか。
フレームレートも高く、驚きのグラフィックでした。
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●ストーリー
ホッケーマスクをかぶった謎のテロリスト軍団と戦う話です。
ステージの合間にはニュース映像が流れ、そこで事件の展開が語られていきます。
序盤では主人公に対して批判的な意見が出たり、主人公の所属部隊に関する黒い噂があったりして、陰謀とかいろいろでてきそうな感じでした。
しかし結局のところ、アメリカ万歳!正義は我にあり!テロリストは殺せ!みたいな話でした。
あと、デモで英語音声と日本語字幕のタイミングが全然違ってるのが気になりました。TVニュースを模したデモも妙にチープというか……。
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●感想
これはものすごくおもしろかったです。
適当に狙っても弾があたりやすく、装弾数もけっこう多く撃ちまくれるので初心者でも楽しめそう。
各ミッションは、初回クリアに30~60分、慣れてから急げば15分くらいのボリュームです。
同じような通路を延々と進んだりはしないので飽きずに楽しめます。
難易度はかなり高めではあるんですが、メダルを集めて装備を強化していけばそれなりに楽になるし、繰り返しプレイして難所の対策を立てていけば最後までクリアできると思います。
盾をはじめとして強力な装備がそろっているので、FPSが苦手でも工夫しだいでなんとかなると思います。
煙幕がかなり強力で、難所の攻略やヘッドショットのノルマを達成する際にかなり役立ちます。困ったときは煙幕です。
全メダル取得となると「冗談はたいがいにしとけ!」と言いたくなるものの、がんばれば意外と何とかなってしまうあたり見事なバランス調整でした。
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いくつかバグがありました。
同行者が動かなくなってしまいます。どうもイベント動作中に進行妨害するとおかしくなることがあるような。
あとエンジェルハイツの要救助者を助けるといきなりゲームオーバーになることがありました。これは頻繁に起こります。
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僕はハンドガンが好きなんですが、メダルを全部入手するとハンドガンがミニガンに変わってしまいます。これはものすごく残念でした。なぜ追加武器にならないんだろう。
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個人的には、人質救出や仲間との行動はなくてもいいと思いました。ゲーム展開的にはおもしろいものの、このゲームは狙って撃つという部分が非常によくできているため、余計なことを考えずに撃ちまくりたいです。まぁそういう場面もたくさんあるからいいといえばいいんですが。
ストーリーモードとは別に、派手な撃ち合いを重視したチャレンジモードみたいなのがあったら良かったかもしれません。
プレイするに従って装備が強化されるのは楽しいものの、既定の装備で挑戦するようなモードもほしいと思いました。
ストーリーのクリアとメダル集めがゲームの目的になっているため、一度クリアするとあまり再プレイする気になれないのです。
このあたり、バーンアウトリベンジと似たような感覚でしょうか。繰り返しプレイすることは重視していないような作りです。
セーブデータにもメダルの取得数とコンフィグしか記録されません。
ゲーム自体は最高の出来なのにもったいないです。
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プレイした人の評価は高いものの、知名度が低いせいか一部のマニアしかプレイしていないという印象です。
正直言ってこれは非常に惜しい。
PS2のFPSでは最初に手に取るべき名作と言ってもいいかもしれません。
BLACKやMOH史上最大の作戦のように初心者が絶望するほどの難度でもなく、FPS入門用にもよさそうです。
超おすすめの一作です。
PS2持っていて「FPSに興味あるけどどれからやればいいかわからない……」という人は迷わずこれを選びましょう。
まあ今更PS2でFPSという人もいないかもしれませんが……。
しかしこの傑作が続編も出ずに忘れ去られていくのはもったいない……。
製作会社は、現在バットマンシリーズを作っているそうです。大層な人気だそうで、やはり腕のいい製作者がそろってるのでしょう。
開発元 | Rocksteady Studios |
発売日 | 2006/06/15(米) 2007/06/28(日) |
プレイ記録 | |
全メダル取得 |
おいはやくGalshell 2つくれハゲ
コメント by asdf — 2012 年 1 月 1 日 @ 17:10:38
Galshell2は完成までにまだ相当時間がかかり、このままだと新作のない期間が長くなってしまうため、夜光蛾5を作っています。
あと1~2作完成させてサークル活動が安定したら製作再開する予定です。
コメント by 坂葉 — 2012 年 1 月 2 日 @ 13:28:19
はい
まってるぞ
コメント by asdf — 2012 年 1 月 2 日 @ 19:07:06
がんばるぜー!
コメント by 坂葉 — 2012 年 1 月 2 日 @ 20:23:28