人気がイマイチというか話題さえ見つからない作品ですが、出来自体はそこそこで楽しめました。
中古が安く難易度も低めなので、これからFPSをやってみようという人に向いてるかも。
近未来を舞台に民間軍事企業と反乱軍が戦うというストーリーです。
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●システム
ゲーム序盤は軍事企業勢力「トルーパー」、中盤以降は反乱軍「プロミスハンド」でプレイします。
トルーパーでプレイしているときは、L2を押すことにより「ネクター」という薬物を摂取できます。
移動速度アップ、スコープの倍率アップ、照準のぶれ低減などの効果があります。
また、敵が光って見えるようになりジャングルでの索敵が楽になります。
ネクターは時間経過で補充されるので、それなりに使いまくれます。
仲間からもらうこともできます。
プロミスハンドでプレイしているときは、L2を押すと死んだふりができます。
体力は自動回復式なので、危なくなったら死んだふりで時間を稼ぐことができます。
また、敵(トルーパー)の死体に残されたネクターを使って特殊なグレネードを作成できます。
これを食らった敵はネクター過剰摂取により混乱状態になります。混乱状態の敵はそばにいる相手を無差別に攻撃するので、同士討ちさせたり安全な位置から狙撃したりできます。
グレネードを地面に仕掛けて地雷にすることもできます。
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●グラフィック
最初のジャングルのシーンはちょっとガッカリな感じです。PS2のゲームの高解像度版といった雰囲気が漂っています。
ジャングルシーンを過ぎても、有名タイトルと比べると見劣りするグラフィックが続きます。
ただ巨大建造物の存在感はいい感じで、廃ホテルの外観なんかは迫力ありました。
キャラデザインは正直いまいちな感じです。とはいえ黒と黄色を主体としたコスチュームはそれなりに印象的です。
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●ストーリー
海外製のFPSでこういう話が見られるとはかなり意外でした。
キャラクター性は低いため人間ドラマとしては全然ダメなんですが、嫌な感じの結末がすごくよかったです。
ネットで感想を見ると「説教くさい」という意見もありました。しかし実はこの説教くささがストーリー上の仕掛けのひとつになっていて、ラストの嫌な感じが増幅されているわけです。
万人受けするタイプの物語ではないものの、僕のようにひねくれた性格の人は楽しめるでしょう。
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●感想
全く期待せずプレイしたせいか、意外なほど楽しめました。
ゲームとしては良くも悪くも平凡なFPSです。
難易度がNORMALだと敵が棒立ちなので、熟練者は最初から高難度でのプレイをおすすめします。
最高難度のEXTRA HARDでも普通のFPSのNORMALくらいです。グレネードと死んだふりが超強力なので、難所でもなんとかなります。
一周プレイして「どうもいまいちだな……」と感じた方は、ぜひ高難度モードにもチャレンジしてみてください。
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起動時になぜかネット接続します。しかも待ち時間が長い上に繋がりにくい。LANケーブルを抜いてプレイしたほうがいいです。
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トルーパーとプロミスハンドの両陣営でプレイできるというのが売りっぽいんですが、トルーパーでプレイできるのはゲーム全体の1/3~1/4程度です。これはかなり残念でした。
しかもトルーパー篇の終盤ではネクターの副作用でうまく動けない状況が頻出する……。(演出としてはおもしろいんですが)
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終盤で巨大空母戦車との戦いがあります。空母を車で追跡しながら攻撃していきます。
燃えるシチュエーションではあるものの、一箇所破壊するごとに画面が暗転して場所移動するのがものすごくガッカリでした。
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トロフィー機能には対応していません。ちょっと残念です。
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2012/03の時点でオンラインに人がいました。常時五対五くらいでプレイできる感じでした。
日本人プレイヤーもそれなりにいたのが意外です。
二時間くらいの間に僕以外に三人いたので、割合からするとけっこう多いのでは……。
ミサイルを積んだ巨大トレーラーを護送する競技などがあり、それなりにこのゲームならでは雰囲気を出しています。
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開発元はタイムスプリッターのフリーラジカルです。
タイムスプリッターみたいなゲーム性や操作感を期待するとものすごくがっかりすると思います。
しかし僕はタイムスプリッターのクセのある操作感が好きじゃなかったので、本作は楽しめました。
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棒立ちの敵&自動照準があるのでFPS初心者でも楽しめそうです。
B級ゲームをプレイしてマニア感に浸りたい人にはおすすめの作品です。
開発元 | Free Radical Design |
発売日 | 2008/05/20(米) 2008/05/22(日) |
プレイ記録 | |
EXTRA HARDクリア | |
自動照準オフ |