カバーアクションTPSの代表作です。
「カバー」というのは銃撃戦のときに物陰に隠れる動作のことで、身を隠して攻撃を避けつつ隙を見て撃ち込むのがゲーム性の中心になっています。
グラフィックのレベルが非常に高く迫力があります。
人気シリーズになるのも頷ける傑作でした。
TPSやるならとりあえずこれをチェックしておけ!というくらいのおすすめの作品です。
・
●システム
オーソドックスなFPS/TPS操作に加え、Aボタンでカバー&カバー移動ができます。
カバーしていないときにAボタンを押し続けるとダッシュになります。
リロードはRBで、タイミングよくもう一度ボタンを押すと「パーフェクトリロード」になり、リロードが瞬時に終了し弾が一定時間パワーアップします。(リロードした弾のみ)
若干タイミングが遅れてもリロード時間が短縮できます。しかしタイミングが大きく狂うと失敗となり、通常リロードより時間がかかってします。
・
●グラフィック
かなりすごいです。本作は2006/11発売で現世代機用としては古めですが、この時点で現世代機トップクラスの映像を作り出しています。
彩度が低くコントラストの高い渋めの画面です。
キャラのデザインもかっこいいです。メカ・クリーチャー共に無骨で重厚です。
残虐表現も強烈で、血しぶきをドバドバ振りまきながら敵をチェーンソーでバラバラにできます。主人公が死ぬときも四肢が千切れて吹っ飛びます。海外版は死体の断面もリアルに描写されているらしい……。
しかしまぁ、言うまでもなくフレームレートは30FPSです。
・
●ストーリー
洋ゲーだなぁという感じ。
話の筋はあってないようなものですが、キャラの掛け合いはそこそこ多目で楽しめます。
マッチョ男フェスティバルみたいなゲームだけどいちおう女性キャラもいます。通信シーンのほかヘリに乗ってる場面もちょっとだけ出てくる。
・
●感想
グラフィックは綺麗で、各ステージに工夫が凝らしてあり、最後まで飽きずに楽しめます。凡百のFPS/TPSよりも頭二つぶん抜き出てるという感じです。
しかしゲーム的に見ると、他に圧倒的な差をつけるほどの突出したおもしろさは感じませんでした。おもしろいんだけど常識的なおもしろさというか。
売りであるカバーアクションがあまりおもしろさに繋がっていないと思うのです。
プレイ前に思っていたのは、カバー銃撃で威嚇しつつ敵の隙を窺い、カバー移動で間合いを詰めガンガン攻めていくというものでした。
しかし実際は、カバーに隠れて遠距離から攻撃し、果敢に間合いを詰めてくる敵をブラインドショット(隠れたまま撃つ)で迎え撃つというものでした。
離れて敵をプチプチ潰していくというゲーム性なら過去のFPS/TPSにもあるし、売りのカバーアクションもしゃがみやリーンとそう変わらないじゃんと思ってしまうのでした。
そしてカバーアクションに関して「直感的な操作方法!」を謳っているものの、操作結果が全然直感的じゃなかったりして「なんでそう動くんだよ!」とイライラすることもしばしば……。
誤動作がないぶん、従来作のしゃがみやリーンのほうがましというか……。
このゲームは敵が非常に固く攻撃力も高めに設定されています。
接近戦では圧倒的に敵のほうが強くしかも積極的に攻めてくるため、プレイヤーは遠くから攻撃したほうが安全かつ有利なのです。
プレイヤーもチェーンソーを使えば一撃で敵を倒せるのですが、ギコギコ切ってる間にもダメージ判定があるため難所や高難度モードほど使えません。
うまい人なら接近戦で華麗に戦えるかもしれません。しかし僕もいちおうINSANE(最高難度)までクリアしたものの接近戦はどうにもなりませんでした。
また、中盤から即死攻撃がびゅんびゅん飛んでくるようになり、ますます遠距離戦のほうが安全になります。
敵が出たらまず後退して隠れるのが安定した攻略法ですよ……。
説明書についてる製作者のメッセージを見ても、中~遠距離で頭をヒョコヒョコ出して撃ちあうというのが狙いのように感じられます。
・
固い敵や彩度の低い背景、重厚な美術デザインなど、どことなくキルゾーンを思わせる雰囲気です。
キルゾーンは隙を見て間合いを詰めていくと有利になるゲームデザインになっており、僕はそれが気に入っていたので、そのせいで落胆した部分もけっこうありそうです。
・
ゲーム自体はかなりおもしろいです。
普段あまりFPSやTPSをプレイしない人なら、これ一本持っていればOKというくらい出来がいいです。
遠距離戦が有利という構成上、瞬間的なエイム能力もそれほど必要とされず、入門用にもいいかも……という感じ。(ただし死ぬときは一瞬で死に、何度もコンティニューすることになるので、根気がない人には向きません)
無限沸きはたぶんないです。敵は「ローカストホール」という穴から沸き出るものの、一定数で打ち止めになります。この穴に爆発物を打ち込めば即塞ぐことができます。
このあたりもフェアな感じでいい。
・
難易度は三段階で、初期状態ではCASUAL(イージー)とHARDCORE(ノーマル)が選べます。一周クリアするとINSANEがアンロックされます。
HARDCOREがかなり難しく、「えっ? これほんとに真ん中の難度?」と驚く場面もいくつかありました。
逆にINSANEはさほど難しく感じられません。HARDCOREでも中盤から一撃死が多くなるため違いが感じられないのでしょう。
ただINSANEのラスボスだけは理不尽なほど強く、どうしても倒せなかったため攻略サイトを見てハメ殺してしまいました。
いちおうハメ状況は自力で発見できたんですが、弾切れになるまで打ち込んでも倒すことができなかたのです……。
しかしトルクボウを持ち込んでなければハメ技でも倒せないんじゃないだろうか。
・
●攻略のヒント
普段は照準が表示されません。これがけっこう不便でした。
そこで僕は、粘着テープに×印を描きモニタの真ん中に張ったのでした……。なんてずるいやつなんだ……。
弓兵(トルクボウ)は要注意。光っていたら絶対に顔を出してはいけない。
爆発レッチが出るシーンでは、可能な限り距離をとって迎え撃つ。
・ACT2 橋のシーン
ゲーム中二番目に難しいシーンではあるまいか。
開始直後に仲間をその場に待機させ(ドムだけは突っ込んでいくけど)、自分ひとりで車を押していきます。
一番奥まで車を押したら左のカバーのところに行き、しばらくレッチの相手をします。
機銃を撃ってる敵は遠くにいる味方と主人公を交互に狙うので、味方を攻撃しているあいだにチマチマ撃ちこんで倒します。
・ACT3 ポンプステーション
INSANEのラスボス戦を除くと一番難しかったシーンです。敵のトルクボウ&近接攻撃がどうにもならない……。
デモでは主人公は左から行くとか言ってますが、実は右からも進めます。右から進んで敵が出たら引き返し、建物の後ろ角あたりのL字型カバーに隠れます。ここはトルクボウの直撃をくらいにくくて安全。
しばらく戦ってると敵が出なくなるので、ポンプステーション正面から侵入します。新しい敵が配置されたら脱兎の如く逃げ出しさっきのカバーのところでチマチマ戦います。
・ACT4 マーカスの家の二階
はじまったらすぐに下の階への階段のところに行き、柱の陰で待ち構えます。
突っこんでくる敵を倒しまくり、倒しきれなかったら二階に逃げます。
ブーマーが来たら、位置をうまく調整し敵からは見えないところで一方的に攻撃して倒します。
脱出シーンは、ブーマー二体倒したら強引に突っ込んでクリアする。(車のそばに行けばクリアになる)
まあ、難所ほどずるく立ち回れということですね……。
開発元 | Epic Games |
発売日 | 2006/11/08(米) 2007/01/18(日) |
プレイ記録 | |
Insaneクリア |
ギアーズは近距離から(通常敵は即死)のショットガンに開眼するとまた評価がかわるかも・・・
遠距離からチマチマもいいけどショットガンダンスがギアーズの味だとおもいます!
コメント by 匿名 — 2012 年 8 月 18 日 @ 19:58:16
この作品のショットガンプレイは、他作品のショットガンプレイ以上にゲーム性が変わってしまうため、ここに真髄があるというのもやっぱりコンセプトがうまくいってない気がするんですよね。
上級者向けの縛りプレイになってしまうというか。
しかし、他にもいくつかカバーアクションものをやったところ、やっぱりどれも「カバー必要ないんじゃないの?」と思ったので、単に僕がカバーアクションに向いていないのかも。
コメント by 坂葉 — 2013 年 2 月 28 日 @ 19:49:44