マウスのボタンの調子が悪くなり、買い換えることにしました。
これまで使っていたのは、僕の中でマウス史上に名を残す名機MX510です。実に八年間がんばってくれました。
果たしてこれを上回るマウスに僕は出会えるのでしょうか。
まぁMX510は後継機がいろいろ出ていて、その中でも有線+高速ホイール型のG500に即決という感じだけど。
しかし!
男たるもの、人生の中で一度くらいはトラックボールを使ってもいいのではないか?
一台くらいはトラックボールを持つべきではないか?
そして、この季節僕の部屋は日に日に寒くなっていきます。冷蔵庫のような部屋でマウスを操作するのはつらい。
そんなときにワイヤレストラックボールを持っていたら……?
僕の防寒スタイルは、椅子に座ったまま3シーズン用寝袋に体を突っ込むという形なんですが、ワイヤレスのトラックボールならば寝袋の中で操作できるのではあるまいか。
こうして僕は、amazonでM570を注文したのでした。
なぜこの機種にしたのかというと、とにかく一番人気、他の追随を許さぬヒット商品だからです。というかトラックボール自体選択肢が非常に少ない。
M570は親指で操作するタイプで、形はマウスに似ておりマウスからの移行もしやすそうです。
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●使用感
ボタン配置等はマウスと同じなので、一時間の使用で慣れることができました。
どんな位置、体勢からでも操作できるのはすばらしいです。かなり楽です。
座った状態でふとももの側面に押し当てるような形でも問題なく操作できます。
カーソル操作は、大きく動かすのは楽だけど微調整が難しいです。
慣れるまではテキスト選択がうまくできませんでした。慣れてからもけっこう気を使います。
これは、ボールの始動に若干力が要るのが原因のようです。止まった状態から動かすと、カーソルがカクッと数ドット移動してしまうのです。
ボールは三点支持になっており、これがベアリングならもっと滑らかに動くのだそうです。そして現行機ではベアリング式のものは存在しないのだった。
ちょっと調べてみたところ、滑らかなボールの転がりのためにトラックボール愛好家は日夜潤滑剤を求め旅しているのだという……。
そのため、ネットなどの日常的な使用ではマウスより楽だけど、グラフィックや音楽などのツールを使うのは難しくなっています。
ゲームや音楽を作ってる人にはあまり向かないかも……。
ただ、普段の使用はかなり快適なので、マウスとトラックボールの二刀流もありだと思います。
今のロジクールの無線レシーバーは、ロジクール製品のすべてに対応しているそうで、一つの受信機で複数の操作装置を扱えるそうですよ。
電池の持ちもよいらしく、単三一本で十八ヶ月使えるそうです。ほんとかよ……。
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全体的な作りは若干安っぽさを感じます。まぁ3000円だし……。
ホイールが特にしょぼくて、三和サプライとかの安物マウスを思わせる使用感です。ここから壊れるんだろうな……。
なぜロジ自慢の高速スクロールホイールをつけなかったのだろうか。
形状はマウスに似ているものの、サイズが若干大きめで、右側に傾いてボタン等が配置されているため、最初は戸惑いました。
僕はマウスを持つとき背後からつまむように手をかぶせる形なんですが、その持ち方だとホイールに指が届きません。
上からガバッと手をかぶせ深く持たなければなりません。
僕は手汗が多いので、この持ち方だとちょっとつらいです。(マウスを長時間使用する時は薄手の手袋をつけています)
が、しばらく使っているうちに手のひらを浮かせたまま操作できるようになり、問題なく扱えています。
マウスのように本体を掴んで動かさなくてもいいので、持ち方の幅も広くなっています。手首をついて指先だけで操作できます。
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ちょうどPC版デッドスペースを買ったので、ゲームでも使用してみました。
大雑把に向きを変えるのは楽ですが、狙いをつけるのはものすごく難しいです。
ただ、このゲームはマウス操作時に妙な補正がかかるようで(パッド用のゲームのように動き始めがゆっくりになっている)マウス操作でも快適とは言えませんでした。
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ベアリング式&高速ホイール搭載なら、7000円までなら出せるかも……と思いました。
改良の余地はまだいろいろあると思うんですが、やっぱり売れないから出ないんだろうなぁ。
手放しで絶賛するほどではないですが、普段の使用ならばマウス以上の快適さだと思います。
価格も安いし、お試し程度に使ってみてはいかがでしょうか!