12/30の夜、僕はいつもどおり夜行バスで東京に向かうのでした。
今回は通常料金より500円ほど高い席を選びました。なぜなら予約するのが遅すぎてその席しか残っていなかったのです。
しかしこういう席って最初になくなるんじゃないのかな……。
その席にはフットレストとまくらがついており、500円分の価値はありそうです。
しかし体にかける毛布がない。腰のところに詰めるクッションもない。仕方ないので、僕は服を一枚脱ぎ腰のところに詰めるのでした。
(※知らない人のために教えておくと、リクライニングシートで寝るときは腰のところに詰め物をするとすごく楽になるのです)
そして即眠! 出発するなり熟睡! さすが僕。
しかしこの快眠も4:00まででした。
なぜなら寒いからです。カーテンの隙間から冷気が染み出してくるのです。というか暖房が弱い。
寒さに弱い僕は、ブルブル震えながら耐えるのでした。
5:30到着の予定でしたが、5:10ころ東京駅につきました。はやいなぁ。
そしていつものように八重洲のなか卯に向かいました。東京の朝はうどんに限る。
しかし!
ない! なか卯がない! どうなってるんだ!? 閉店したのか?
なか卯は消えうせているのでした。しかたないので他の店を探してうろついたものの、牛丼&カレー系の店しかありません。
カレーは大好きですが、コミケ当日に食べる気にはなれないのでした。
そして僕はコンビニでカレーパン(結局カレーかよ)と梅おにぎりを買ったのでした。しかも二組。なぜ二組かというと、昼飯にも同じものを食べるからです。
カレーパンと梅おにぎりは何度食ってもうまい……。
腹ごしらえをしてからビッグサイト行きのバスの列に並び、僕はコミケ会場に向かうのでした。
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●会場到着
コミケ会場では適当に設営をし、人が集まってからは知人のところにあいさつ回りをしました。
毎度毎度体験版で肩身の狭い思いをしていたものの、今回は完成版なので肩身が広くて困ってしまいます。
しかし交友関係の狭い僕は、広がった肩身を見せ付ける相手があまりいないのでした……。
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そしてコミケがはじまりました。
今回はタブレット端末でデモを流したものの、デモを見てから買っていくという人はあまりいませんでした。
ピュピューっときて、ささっと買って去っていく人ばかりです。
あらかじめ狙いをつけて撃墜後すばやく離脱という感じです。
そんなわけで、午後になるとぷっつりと客足が途絶えるのでした……。
夜光蛾6の体験版は45部しか用意していなかったため入場制限が解除されてから頒布したのですが、これももうちょっとで余るところでした……。
あわてて知人に押し付けてなんとか全部なくなりましたよ……。
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●今回の結果
作品名 | 頒布数 | 持込数 |
夜光蛾4 | 10 | 10 |
夜光蛾5 | 196 | 500 |
みっくすまるちぷらい | 9 | 50 |
夜光蛾6体験版 | 45 | 45 |
ミク煮込みおかわり | 5 | 10 |
知人にあげた分を抜くと、夜光蛾5の頒布数は170部ちょっとくらいでした。
これは惨めといわねばなるまい……。
最初は「あの不人気作のみっくすが200完売したんだから、今回は200~300はいくだろ!」と皮算用していたのでした……。
意外だったのは、初音ミクのコラボCDがけっこう売れたことです。いつも一枚出ればいいほうなのに。
どうなってるんだろうな。音楽サークルとは関係ないところでも売れるということは、ミクさん人気がますます高まってるということだろうか。
夜光蛾4はもうちょっと早くなくなるかと思ってましたが、意外と売れ行きが悪かったです。
つまり、5を買った人は4も持ってるってことなんだろうな……。新規層の開拓に思い切り失敗している。
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●反省会
・高い!
まぁ1500円は高いですね……。
しかし! 今回この価格は譲れない部分でもあったので仕方ないでしょう。
・パッケージがしょぼい!
まぁ1500円で紙ジャケはないですね……。
しかし! 部屋の容積のためにも、これまた譲れない部分でした。
・売り文句がダメ!
「クリア不可能」と煽りまくったのはどう考えてもまずかったです。
でも男たるもの、時には無謀な煽り文句で勝負に出たいもの……。
・いつの間にか五作目!
ナンバリングが増えていくのは、有名作品ならプラスに働くこともあるでしょうが、マイナー作品にとっては増えれば増えるほどマイナスに働きます。たぶん。
僕自身、シリーズものは一作目から見ないと気がすまないタイプです。(だから二次創作ものもほとんど遊べない)
僕みたいなタイプの人はいきなり五作目を押し付けられても困ってしまうでしょう。
いちおうPV動画では「旧作品を知らなくても大丈夫」と説明していますが、都合よくそこを見てくれた人は少ないのではあるまいか……。
本来なら三作目あたりまでに結果を出さないといけないんだろうな……。1~2作目がストーリーのない無駄ナンバーというのも痛い……。
しかしそれでもナンバリングの数字を増やすのが男のロマンというもの。
タイトル変えて仕切りなおしなどという小細工はしないのだった。
そしていつかの日か、もっともナンバリングの数字が多いゲームとしてギネスに申請するのである。しないけど。
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今回は、動画作ったり合同企画に参加したりとプロモーションに力を入れ、ツィッターの書き込みを多目にして気さくな作者を演出していただけに、この結果は残念であります。
しかしまぁ、世の中こんなものだろう。
事前の委託で50~100売れていたので、初動としてはみっくすよりはいいのかも。
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●夜光蛾6について
はやくも新作!?と驚いていた人がけっこういましたが、夜光蛾6はミニゲーム的なものになる予定でした。価格も500円のお手軽作品です。
夜光蛾6では「道中・ボス」の2エリアをひとつのステージとし、全四面8エリアの予定でした。
Galshell2のエクストラステージは、4エリアを一週間ほどで作っていたので、十一月半ばから作り始めれば8エリアくらい余裕ではないでしょうか!?
ストーリーも、絵は無しにして最初と最後に文章が少し出るだけという構成です。
しかし!
僕はデッドスペースに手を出し、一周では飽き足らず最高難度クリアにも挑戦してしまったのでした……。三周目にもチャレンジしかけましたが、これはやばいと思って断腸の思いで中断しましたよ……。デッドスペースだけに、まさに断腸の思い。
こうして、どうがんばっても間にあわなくなったので、今回は体験版になってしまったのでした。
完成できないならば、ボリュームも増やし、ひとつの面を「道中・道中・ボス」の3エリアにし、ステージ数も五面という構成に路線変更です。
文章だけで表現するつもりだったストーリーに、絵もつけてしまおうではありませんか。
そのかわり、頒布価格は1000円になるのでした。
なぜミニゲームを作ろうと思ったのかというと、夜光蛾5で上がったハードルを下げるためです。
毎回毎回こんなゲームを出せると思われては敵いません。
もともとはGalshell2のボツネタを再利用するために夜光蛾5を作りはじめましたが、なんかむくむくとボリュームが膨れ上がり、秘蔵のアイデアもつぎ込んでしまったのでした。これ以上を期待されると困る。
こういうのは、一人の人間がそう何本も作れるものじゃないのです。
だから、あえて期待はずれ感のある小物をいくつか作り、ハードルを下げるわけです。
そう、夜光蛾6の次の作品も小規模なものになるのだった……。
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そして打ち上げ篇につづくのでした。