XBOX360を買ったときに、おまけソフトとしてフェイブル3がついていました。
フェイブル2と話が繋がってるのだそうです。
続きものは順番にプレイしないと気がすまない僕は、あわててフェイブル2を買いにいくのでした。
ちなみに他のオマケソフトは、ギアーズオブウォー2、ヘイローリーチと、全部続編もの……。これもプラットフォームを盛り上げるための戦略なのか。
本作フェイブル2は、ゲーム自体は面白いんですがARPGとしては破綻してる感じの、妙な作品でした。
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●システム
海外産RPGらしく、本作も自由度の高さを売りにしています。
様々な行動により好感度が上下し、悪人になったり英雄になったりします。
また、町の物件を買って不動産や店の経営で儲けることもできます。
一定時間ごとにお金をもらえるようになり、ゲームをしていないときでもある程度収入があります。(前回終了時からの時間経過に応じて、一定金額まで加算される)
結婚して家庭を作ることもできます。
ビッチだらけの世界なのでモテモテですよ。
でも清純で気立ての優しい乙女はいない……。
そして離婚とか避妊とか性病の要素もあるらしい……。
好感度は、クエストのクリア方法や街での大道芸によって増減します。
アクション戦闘ではありますが、お金で経験値を買うことができるため、アルバイトでこつこつと金を溜めてキャラを成長させることも可能です。
アクション自体もそれほど難しくありません。魔法が強すぎる……。
アルバイトや大道芸は、タイミングよくボタンを押すタイプのミニゲームになっています。
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●グラフィック
キャラクターは、写実的なリアルさではなく、ある程度デフォルメされています。
衣装等のデザインはいい感じ。
全体的に、中世ファンタジーと産業革命期を混ぜたような雰囲気です。今のファンタジーものはだいたいそんな感じなのかな……。
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●ストーリー
プレイによって主人公の立場(世間の評価)は大きく変わりますが、基本は一本道ストーリーです。
どのようにプレイしても主要イベントは同じです。
クリア後もゲームを続けることが可能です。
しかしメインシナリオで重要な選択を迫られるため、答えによってはクリア後のゲームを続ける気が無くなることも……。
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●感想
おもしろいゲームではあるんですが、RPG的な部分はかなりイマイチでした。
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金で経験値が買えてしまうため、ある程度不動産が増えると(何もしなくてもどんどん金が溜まる)一気にゲームバランスが崩壊してしまいます。
また、魔法がかなり便利なので、戦闘の際も強力な魔法を連発するだけで終わってしまいます。
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マップが細かくエリア分けされているため、冒険してる感じが薄いです。
大きな一枚マップをうろつくのではなく、一本道マップとY字路・十字路マップを組み合わせているような構成です。
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結婚要素もいまいち興味が持てないというか、オタク心を動かすようなフィクション的完璧淑女が出てこないので、一度も結婚しないままゲームを終わらせてしまいました……。
クリア後、他人の感想見てもあまりおもしろい要素には思えず、結婚しても鬱陶しいだけなんじゃないの?という感じです。
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UIの出来もいまいちというか出来が悪いといっていいような……。
見た目はよくても操作感が悪かったりキー入力効果音が無かったりして、どうもちぐはぐな印象を受けます。
アイテムが増えるとリストの移動に時間がかかるとか、ショップで持ってるアイテムと持ってないアイテムの区別がつかないとか、細かい部分での作りの甘さが見られます。
こういうのは国産ゲームのほうがはるかにしっかりしているような。
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自由度の高いゲームではあるものの、大半の要素は割と簡単に網羅できてしまうので、自分なりの楽しみ方を見つけないと飽きるのも早そうです。
レベルアップや不動産の買占めがあっという間にできてしまうのが惜しい。
収集要素が残っていても、「もうこのゲームは一通り体験してしまった」という気分になるのです。
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犬と一緒に冒険できるというのが売りのひとつっぽいんですが、この犬の存在も正直微妙でした。犬と遊ぶコマンドをもっと充実させるべきかもしれません。
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ファンタジー世界での生活シミュレータ的なものを目指してるかに見えて、実際プレイしてみると効率よくパラメータを上げるSLGといった感じです。
僕がプレイした限りでは、金を稼いで不動産を増やしていくような「チェックボックスを塗りつぶしていく感覚」が一番おもしろかった。
他の人はどうなんだろう。
自分なりに方向性を決めて縛りプレイをしたり、主人公になりきって遊ばないときちんと楽しめないゲームかも。
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ストーリーの中でけっこう時間が過ぎるので(十年飛ぶこともある)、それをもっと活かしてほしかったです。
とある町はプレイ状況により繁栄度が変わるそうなのですが、さほど実感がわきませんでした。
このあたりSLG的にして、主人公の事前の行動で全ての町が影響を受けるようになっていたらおもしろかったと思います。
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自由度は確かに高いんですが、「どうプレイしても結局は同じような結果になるんじゃないの?」という印象が強いです。
RPGとしては、戦闘の重要度・報酬を上げて、街での収入をもっと少なくしたほうが、バランスが取れたんじゃないかと思います。
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おもしろいかつまらないかと言えば文句なく面白いんですが、ついつい不満点が出てしまうゲームでした。
プレイ時間もそれほどかからず、気楽に遊べるので、万人向けのおすすめ作品ではあります。
このゲームで遊んで「時間を無駄にしたー!」という人はまずいないだろうけど、「これぞ名作の中の名作!」という人も少なそうな印象です。
意欲作すぎてバランス調整が失敗しているという感じでしょうか。
ただ、調整が変でもストレスは溜まらないので、細かいことをあれこれ考えない人なら問題なく楽しめると思います。
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開発元 | Lionhead Studios |
発売日 | 2008/10/21(米) 2008/12/18(日) |
プレイ記録 | |
クリアしたクエスト | 21 |
ガーゴイルの像 | 41/50 |
シルバーキー | 37/51 |
名声 | 105861 |
倒した敵の数 | 2489 |
稼いだゴールド | 3522796 |
獲得した経験値 | 6147968 |
歩いた距離 | 15805 |
プレイした時間 | 30:57:46 |