第二次大戦ものと怪物侵略ものをあわせたようなFPSです。
最初はHGウェルズの「宇宙戦争」的な話かと思っていたんですが、敵はウィルスによる変異生物でした。
ただの怪物ではなく、それなりに知性があって兵器開発までやってしまいます。
珍兵器がいくつか出る以外はあまりにも普通すぎるFPSで、これといった売りがないかわりに、FPS好きなら誰が遊んでも楽しめる内容になっています。
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●システム
王道中の王道FPSです。時代設定も1950年代となっており、メダルオブオナーの怪物戦争版といったような感じです。
主人公の移動も速く、MOH初期作品のような操作感です。
ただ、戦争ものでは見られないような変わった武器も出てきます。
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視点ズームは切り替え式になっています。一瞬で拡大視点に切り替わります。
右スティックで照準操作中は切り替えができず、少し使い勝手が悪いです。
しゃがみはホールド式です。ボタンを押している間だけしゃがみます。
視点ズームをホールド式、しゃがみを切り替え式にしてほしかった……。
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強めのオートエイムが働きます。切ることはできません。これも残念でした。
高難易度ではオートエイムの効きが鈍いような。いっそのことHARD以上はオートエイム無しにしてほしかった。
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敵はかなり固めです。それなのに着弾時の反応が薄いのは困りました。当たっているのかどうかわからない。
集弾性も悪いため、正面からやりあうと撃ち負けることもあります。
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体力は四ブロックに分かれており、各々のブロックが自動回復します。
回復アイテムもけっこうたくさん出ます。
しかしゲーム開始後しばらくは自動回復がなく回復アイテムも出ないため、開始直後がゲーム中屈指の難所となっています……。
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味方が敵に襲われてる時に「ヒーローモーメント」なるものが発生するらしいですが、なんのことかよくわかりません……。
助けるのに成功すると一緒に戦ってくれるらしいですが、大抵のFPSがそうなっているのでは……。
ちなみに、味方はものすごく耐久力が低くあっという間に死んでしまいます。
ただ、途中で共闘するカートライト中尉だけは別で、不死身な上にかなり役立ちます。車に乗っているときは無敵砲台となり、敵陣につっこませれば敵を殲滅しまくってくれます。(敵に向かって車を走らせ自分は途中で飛び降りて物陰から観察する)
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武器は全種類携帯できます。場面に応じて好きな武器を使うことができます。
戦争ものFPSでは見られないような珍兵器も登場します。
主な珍兵器としては
・敵に誘導タグを撃ちこむと弾がホーミングするマシンガン
・壁を貫通する弾を撃つ銃
・一定時間敵を自動攻撃する設置型浮遊弾丸
・周囲の敵に伝染していく電撃
・敵弾を跳ねかえす球形のフィールドを一定時間生成する手榴弾(二周目から)
などがあります。
壁を貫通する銃「オーガー」は、壁の向こうの敵に照準を合わせると照準の色が変わるので索敵にも使えます。
敵もこの銃を使ってくるため、終盤ステージはかなり恐ろしいです。威力も大きく、離れていても接近しても恐ろしい……。
敵の主要武器であるブルズアイやオーガーの弾速が遅めなので、距離が離れていれば見てから避けることもできます。
オートエイムが体の中心を狙うこともあり、ヘッドショットはしにくいです。
逆に言えば、ばりばり撃ちまくって戦う熱いFPSです。
敵が固いため、高難度では初代キルゾーンのようなプレイ感も味わえます。撃っても撃っても死なねぇ……。
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●グラフィック
PS3初期のタイトルだけあって、最近のものと比べるとだいぶ劣ります。
中~遠景はいいんですが、近景がPS2ソフトのHD版のような感じです。
瓦礫の中のレンガとかが、露骨に直方体で安っぽい……。
でもまぁ雰囲気はしっかりしてるし処理落ち等もないので快適に遊べます。
第二次大戦ものに、謎の怪人テクノロジーが組み合わさった美術デザインは、いい雰囲気を出しています。
鉄の塊とパイプで構成された無骨なキメラ建造物がかっこいい。
キメラ工場では、人間がキメラに改造される過程を見ることができます。
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●ストーリー
ロシアにキメラウィルスなるものが現れ、それに感染したキメラにより地球が侵略される話です。
寡黙な兵士が、キメラウィルスに冒されながらも戦います。
話の筋的に普通の人間を主人公にしてもいいと思うんですが、自動回復という「ゲーム的なシステム」に理由をつけるために怪人化設定を取り入れたように感じます。
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●感想
すごく普通のFPSで、すごく普通におもしろかったです。
レベルデザインもまさに王道FPSという感じでした。
基本的には、一本道マップを進みつつスクリプト沸きする敵を端から倒していくという形です。
若干無限沸きっぽい場面もありました。
そういう場面では味方も無限沸きなので、強引に前進してしまえばなんとかなります。
無限沸きでうんざりするという場面はありません。
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ボリュームはけっこうあり、さまざまな舞台が用意されているのですが、見せ場のキメラ工場が序盤にあるのが残念でした。
他のステージが地味に感じてしまいます。
また、戦闘で荒廃した市街のステージが何度も出てくるので、間延びした印象を受けます。
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弾がヒットしたときの敵のリアクションが少ないのが残念でした。
日本版は出血表現がかなり制限されているらしい。
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大型のボス敵も出るんですが、部位ダメージはなく(弱点はある)、ただの「巨大で固いザコ」みたいになってるのが残念でした。
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翻訳がおかしいのか、もともとの解説がおかしいのか、武器の説明と実際の効果が違うように見えるものがあります。
また、新規ゲームの際に「収集物等これまでのデータが全部消える」と出てくるものの、ちゃんと残ってました。
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HARDまでは普通のFPSという感じだったのですが、EXTREMEはかなり難しく、珍兵器の数々を場面に応じて使い分けていかないとクリアできませんでした。
ただのザコでさえ二体現れたら危険なので、かなりの緊張感があります。
記事冒頭では「普通のFPS」と書きましたが、EXTREMEはこのゲームならではプレイ感があります。
EXTREMEこそ、このゲームの魅力が詰まっているという感じでしょうか。
NORMALで物足りないと思った人はぜひチャレンジしてください。でもHARDクリアしないとEXTREMEはアンロックされない……。
ボリュームがけっこうあるので三周するのはめんどうです。腕に自信がある人は初回からHARDでもいいでしょう。
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トロフィーには対応していません。
ゲーム内実績のようなものがあるものの、取得条件がわからない(取ってから明かされる)ため、自力で取得するのは困難です。
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HDDインストールできません。
ただ、読み込みは早いのであまり気になりません。
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なんと日本先行発売でした。PS3との同時発売だそうで、その関係で日本先行になったということでしょうか。
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普通にプレイするぶんにはこれといった売りがないものの、だからこそ初心者向けと言えるかもしれません。
操作感もよく、ロードも短く、快適にプレイできます。
売りがないかわりに欠点もないので、手堅い一本と言えるでしょう。
EXTREMEは面白さが五割り増しという感じなので、みんなもがんばってプレイしてみてください。
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●EXTREME攻略のヒント
このゲームならでは珍兵器を駆使しましょう。
特に重要なのは以下の武器です。
・バックラッシュ手榴弾
球形のバリアを作ります。敵弾を跳ねかえし、跳ね返った弾はホーミングします。複数の敵に囲まれたときはこれで大逆転できます。
切り札中の切り札なので、常に二つは残すようにするとよいでしょう。
バリアを張っていても放電とザッパーと近接攻撃は食らうので注意。
取得できるのは二周目からです。
・ブルズアイ
遠距離の敵にはタグを撃ちこんで倒しましょう。スナイパーライフルの代用的な使い方ができます。
弾薬がたくさん出るため、惜しまず撃ちまくっていきましょう。敵一匹倒すのに弾倉一本使う勢いで。
・オーガー
壁の向こうの敵を安全に狙撃できる超便利な武器です。弾もそこそこたくさんでます。
照準の色を頼りにヘッドショットを意識して撃っていきます。照準が赤く変わっただけでは当たらないこともあるため、ズームして微調整し体の真ん中あたりを狙います。
・ヘイルストーム
狭い部屋のようなところではサブ武器の自動砲塔が活躍します。しかし撃ち漏らすことも多いため、敵戦力半減程度に考えておきましょう。
弾が取得できる場所は少ないものの、温存するほど便利でもないので、あまりケチらずに使っていきましょう。
・アークチャージャー
大量に沸くザコに効きます。虫みたいなのが出たら使いましょう。
・ザッパー
追いかけてくる敵が出る場面ではこれで罠を張っておきましょう。
だらだらと垂れ流さず、2~3発ずつの塊を複数作るのがコツです。
接近戦で敵を一気に倒すのにも使えます。いざというときに使ってみるのもよいでしょう。
・ファーアイ
サブ武器を使うと一定時間スローにできます。
敵との距離が離れている場合、スローを活用し敵弾が届く前にヘッドショットを決めて逃げるという技が使えます。遠くにオーガー兵がいるときはこの戦法が便利です。
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○基本戦略
全般的に、敵の顔が見える位置に行くと怒った犬のように猛攻をかけてきます。
うまく敵の下半身のみ見える位置に移動すれば、一方的に攻撃することもできます。
敵が出たら回れ右して脱兎の如く駆け出し、来た道を戻ってみましょう。安全な位置から狙撃できることがあります。
カートライト中尉と共闘する場面では、中尉を無敵砲台にしつつ自分は影で応援しましょう。(車で突っ込ませ自分は飛び降りて逃げる) 二階建てトーチカの二階の敵は、外周からオーガーで撃ってやれば楽に倒せます。
個々の手榴弾はあまり出ないように感じますが、全種類あわせればけっこうな数になります。ノーマル、ヘッジホッグ、エアフュエル、カービンのグレネード、これらを合わせれば十八個ですよ!
敵が二体以上固まっているなら迷わず手榴弾、という勢いで投げまくりましょう。
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○敵ごとの攻略法
・ブルズアイ兵
一対一なら、体力1ブロック消費覚悟でごり押しできます。回復がたくさんあるところならごり押しもいいでしょう。
・オーガー兵
固くて強くて恐ろしい。
出ると泣きたくなります。しかも中盤から山ほど出る……。
こちらもオーガーで対抗です。遠ければファーアイで素早く狙撃するという手もあります。
・ストーカー
後ろが弱点なんですが、正面から撃っても倒せます。
アーク(ロケットランチャー)を使う場合、砲台と足の継ぎ目辺りを狙うといい感じです。爆風が弱点に届くのかな?
遮蔽物を中心にぐるぐるまわりながら戦えば割と楽に倒せます。
・巨人火炎弾兵
胸くらいの高さの遮蔽物を挟んでぐるぐるまわって戦えば安全です。
・スパイダー
珍兵器の助けが合っても倒すのは困難な超強敵です。ザッパーばらまきが酷すぎる……。切り札のバックラッシュ手榴弾が効かないのです。
すばやくアークを連射して一気に倒すくらいしか攻略法は思い浮かびません。
幸いにも、こいつが出るところには使ってくれといわんばかりにアークが置いてあるので速攻をかけましょう。
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○難所の攻略
EXTREMEはすごく難しいものの、大半の場面は丁寧にプレイすればなんとかなると思います。
これは無理だろ!と思ったのは下記の二箇所くらいでしょうか。
他はバックラッシュ手榴弾があればどうとでもなると思います。
・最初のステージ
いきなりとんでもない高難度で挫折しかけます。
手榴弾をうまく使って進みましょう。
回復がないため、正面から撃ちあうと敵一体でもボコボコにされます。
・ロンドン、ストーカー×2とスパイダーが出る場面
正面にバックラッシュ手榴弾があるのですぐに取り、右の建物の二階に行きます。
下のザコを倒しているとストーカーが出現するので、バックラッシュ手榴弾を使いバリアを張ってからロケットランチャーでストーカーを倒します。
砲台と足の接合部辺りを攻撃するといいようです。砲台部分を攻撃すると五発撃ちこんでも倒せないことがあります。
もう一台ストーカーが来るので、同じように倒します。
二台倒したらすぐに建物を下り、正面(スタート左手)の建物の二階に向かいます。
バックラッシュ爆弾でバリアを張ってザコの攻撃を避けつつ、スパイダーにロケットランチャーを撃ちこみます。
スパイダーのザッパー(爆発卵)はバリアを貫通するため、真ん中の壁を挟んで左右にちょろちょろ動いて攻撃します。(バックラッシュ爆弾はザコ対策)
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開発元 | インソムニアックゲームズ |
発売日 | 2006/11/11(日) 2006/11/14(米) |
プレイ記録 | |
難易度 | EXTREMEクリア |