マインドオデッセイのマリオさんとダンさんのプロジェクトです。
2010年発売の1stアルバム。
ヴィクターも少しだけ参加しています。
SF映画「ソイレントグリーン」を題材にしたコンセプトアルバムのようです。
複数のヴォーカリストが参加し、キャラごとにリードヴォーカルを変えるという形です。
豪勢なクワイアを強調した大仰なパワーメタルとなっていて、マインドオデッセイとは一味違う楽曲が楽しめます。
テクニカルな曲をキャッチーに仕上げ、お上品な雰囲気のあるマインドオデッセイに対し、こちらは勢いのある曲調と合唱でジャーマンメタルファンの心をわしづかみにする感じです。
曲の出来は悪くなく、「マインドオデッセイなんてヴィクターのバンドじゃん。残りの人いらないじゃん」などと侮ってる人は驚くかもしれません。いやまぁそんな失礼なことを考える人はいないと思いますが。
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しかし!
なんというか、「地元の知人を集めてワイワイ楽しくやりました!」という感じで、正直言ってゲスト参加の人たちが楽曲のクォリティに合っていません……。露骨にへたくそな人も混じっている……。
売り(?)のクワイアも、「ライブで大合唱」のノリで美しくありません。ラフな合唱は臨場感はあるものの、スタジオアルバムならビシッと揃えてほしい……。
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↑このワクワクしてくるイントロ! そして歌に入る瞬間になぜか別の曲に切り替わる残念な演出! その次の曲は露骨にへたくそな人!
売る気があるのだろうか。
4:30からヴィクターさんのソロで、その後のダンさんのソロ~疾走曲は、この残念な動画でも少しおすすめできるところ。
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ヴィクターにきっちり監修させて、マインドオデッセイのアルバムとして出してくれればよかったのに……と思う作品でした。
ほんと惜しい。
00年代前半に、イタリアやスウェーデンのわけのわからないメロスピCD(輸入盤)を買って「ガッツポーズで悶絶失禁! 青い涙が止まらない~」とか言ってた人なら、問題なく楽しめると思います。
なんかバカにしてるみたいな感想だけど、ほんと曲はいいんですよ……。