僕は恐竜が好きなので、恐竜が出てくるFPSを探していました。
そこで見つけたのがこれ。
恐竜が闊歩する惑星を冒険するFPSというではありませんか。
これはワクワクする……。
アメコミが原作だそうです。
しかしストーリーはオリジナルっぽいです。
過去にもFPSとしてゲーム化されています。(ストーリーの繋がりはありません)
本作は、ゲームとしてはすごく平凡な出来でした。
出てくる恐竜もさほど大きくなく、種類も少ないです……。
敵の大量沸きがすさまじいです。倒しても倒してもちまちま追加される敵の群れ……。
それさえなければもうちょっと評価よくなったんじゃないかなぁと思う作品でした。
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●システム
銃に加えナイフと弓を使用できます。
ステルス要素があると謳っていますが、敵配置の関係で死体がすぐに見つかるので、ステルス状態を維持して進んでいくことはできません。
ナイフはモーションが長く当たりにくいのでいまいち使えません……。(一般的なFPSの近接攻撃とは違い、投げ技やQTEのような扱いになっている)
一定の間合いでナイフを振ると専用の暗殺モーションになり、一撃必殺となります。
Normalなら恐竜退治にけっこう使えるんですが、難度が上がるにつれ間合いが狭くなります。
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体力は自動回復です。
ダメージを受けると視点が上を向いてしまうのがけっこうキツイです。ゴリ押しで撃ち勝つのが難しい。
また、強力な攻撃を受けるとダウンし、キャラの方向が変わってしまいます。遮蔽物の位置がわからなくなり、逃げることができずそのまま殺されることがあります。
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銃の二挺持ちができます。
しかし弾がすぐになくなるのでいまいち使いどころが……。
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ショットガンのサブ武装である照明弾を使うと、恐竜をおびき寄せて敵兵を襲わせることができます。
しかしこれもいまいち使いどころが……。
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移動時にけっこう視界が揺れます。
僕はこういうのは好きなんですが、3D酔いする人にはきついかも、
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照準操作の始動に強めの慣性が働き、操作感は重いです。
アンリアルエンジンを使っていてギアーズオブウォーのようなデザインのアーマーが出てくるFPS/TPSは、皆操作感が似ている気がする。
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●グラフィック
すごくアンリアルエンジンっぽい画面です。
中景・遠景もはっきり描画されテクスチャの質感が似通っているため、距離感がわかりにくいです。
岩場とかジャングルのスクリーンショットは、見ただけではどういう場所なのかまったくわからないかも。
モデリングはそれなりなんですが、描画エンジンを使いこなせてないという感じでしょうか。
水面は綺麗なんですが、歩いたときの波紋エフェクトがないのはかなり物足りないです。
秘境ものなんだからこういうところはしっかり作ってほしかった。
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主人公が微妙にアジアっぽい顔つきで、欧米のヒーロー像とは違う感じで最初疑問に思いました。
実は、主人公はネイティブアメリカンなのでした。
しかしもうちょっとかっこいい顔にできなかったのだろうか。
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恐竜のデザインは一昔前の雰囲気です。(羽毛は無く、ジュラシックパークみたいな感じ)
ヤモリ風のやつの動きは良かったです。
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●ストーリー
たくさんいた味方キャラが徐々に減っていくという構成で、終盤に残るキャラはそれなりに個性を出しています。
しかし「このままみんなで協力してラスボスの陰謀を打ち砕くのかー」と思わせておきながら、みんなあまりにもあっさり死んでしまって悲しい。(生き残る人も若干います)
もうちょいムービーを増やして各キャラの見せ場や因縁を描けばストーリーも売りになると思うんだけど、なぜ洋ゲーはもっとキャラにこだわらないのか。
ムービーゲーと呼ばれるのが嫌なのか。
かつての師匠との対決という熱い展開があります。(連打系QTE合戦になる)
ラストの「おまえは命令に従わなかった! だから真の兵士になれなかったのだ!」「そうだオレは兵士じゃない! オレは心に従う! 戦士だからだ!」は相当かっこよかった。戦士過ぎる。
主人公がネイティブアメリカンだからこそのセリフなわけですね……。
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●感想
射撃感はかなりいいです。
特にサブマシンガンは反動の割りに集弾性がよく、撃っていて楽しい。
軽機関銃も、反動は大きいものの単発ならほぼ狙い通りのところに飛んでいき、狙撃に使えます。
ただこの武器はすぐオーバーヒートするのでいまいち使えないような気も。
軽機関銃のサブ武器のグレネードランチャーは、弾薬が十二発も持てて便利なんですが、威力が全然ありません。
最高難度のマスターでは、敵は五発くらい喰らってもピンピンしています……。
グレネードを撃ちこまれると敵は防御体勢をとるので、その隙に攻撃するという使い方が良さそうです。
弾も大量に出ます。
チェーンガン(ミニガン)は設置砲台として使えます。これはかなり便利。
ただ、使える場面があまりないのが残念でした。
設置している間にバスバス撃たれて殺されたりするので、使いたい場面ほど使えなかったりします。
主人公がネイティブアメリカンということで、弓が使えます。
RTを押しっぱなしにして力をため、離して発射という形です。力を溜めれば溜めるほど威力が上がるようです。しかし溜めっぱなしだと暴発してしまいます。いまいち使いづらい……。
武器での近接攻撃はなく、ナイフを装備する必要があります。
しかもナイフの振りは遅くダメージも少ないため、通常の近接攻撃としては使えません。
一定の間合いで出る「RT」表示のときに攻撃すると即死攻撃になります。
キャラの衝突判定が大きいのか、仲間が恐竜にかじられてるときにナイフで攻撃しようと思っても、透明のバリアに阻まれて攻撃が当たりません。位置を上手く調節すれば当たらないこともないですが……。
このあたり、ジャングルサバイバルものとしては面白さが激減してる感じです。もっとザクザク斬らせてくれよ……。
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ステルス要素がかなりガッカリです。
ステルス用の敵配置になっていないため、どうがんばっても敵兵一人倒すと死体が見つかって警戒されてしまいます。
警戒中の敵はとてつもない視力と注意力があるため、逆にこちらがステルス狙撃をくらってしまいます……。
そのため、せっかくの弓矢も使いどころがほとんどないです。
威力は強いので簡易スナイパーライフル的な使い方ができないこともないです。
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敵はあからさまにスクリプトで沸いてきます。
それはいいんですが、たくさん沸きすぎです。
一般的なFPSで3~5人出るような場面で、10~15人は沸く感じ……。
(無限沸きもあるから困る)
しかも難所ほど前座の大量沸きが多いような。
ちまちま追加される敵を何人も倒してから本番がはじまり、瞬殺されてまた一からやり直しという感じですよ……。
ヘリで敵兵が追加される場面がいくつかあり、敵兵おかわりが五回くらい続くと相当ウンザリします。
敵を倒すたびにドラム缶の影から追加兵士が現れる場面もあります。何人隠れてるんだよ……。
恐竜の沸きかたも負けず劣らずで、一匹見たら十匹いると思え!みたいにゾロゾロ出てきます。あたりは恐竜の死体の山に……。
沸きポイントの敵を全滅させるとおかわりが来るという仕様のようで、「そこ誰もいなかったろ!」という場所に沸く場合もあります。
長々と戦闘したあげく、いきなり後ろから撃たれて瞬殺ということもありました。
レベルデザインした人が素人なんだろうなぁと思わせてくれます。
ただ、大量沸きさえなければけっこうテンポよく楽しめそうです。
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収集要素はなく、探索せずにひたすら進んでいくゲームになっています。
せっかくの秘境冒険ものなんだから、もうちょっと探検気分を味あわせてほしいところでした。
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●マスター攻略のヒント
文句を言いつつも最高難度のマスターをクリアしてしまいました。
難所のヒントを書いておきます。
・恐竜との戦い方
側面に回ってナイフを振る(即死攻撃狙い)と当たりやすいようです。
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・スレイドとエレベータで昇っていくシーン。
序盤なのに本作屈指の難所です。一番難しいかも。なにを考えてこのシーンを作ったのか。
入り口からみて正面を北、後ろを南、右を東、左を西と仮定します。
まず、エレベータに乗ってから南西のカバーに背をつけて北東を向きます。上がりはじめると敵が出るので倒します。
すぐに正面を向き、北側に敵が二人(一つの階に一人)出るので倒します。
そのままの場所にいると燃えるドラム缶が落とされるので、北東のカバーのところに行き南を向きます。
正面に一人、左前方に一人(ドラム缶を撃って倒す)、また正面に一人出るので倒します。
右前方に敵が出るので倒します。
エレベータが止まるので、南西の角から外に出て、そのまま南西の障害物の裏に隠れます。ここは安全地帯になっているので、隠れながら敵を全滅させます。
二階に上がると敵が追加されます。ここは無限沸きっぽいので、配電盤の前に現れる敵をグレネードで倒しすぐに配電盤を壊します。
下に飛び降り、二階の敵を倒してエレベータに乗ります。
ここからはちょっと難しすぎて運頼りになります。
南西のカバーの前で西を向き、敵が出たらすぐに倒します。
そのまま後ろを向き東に行きます。ここで東の入り口に敵が追加されるんですが、なぜか追加されないときがあり、そのままクリアできます。
全然当てにならない攻略ですが、二回目のエレベータ起動までは安定するので、その後は各自攻略法を見つけてください……。
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・スパイダータンク戦
はじまったらすぐに自軍の陣地のほうに向かいます。これも運次第です……。轢かれても撃たれても自陣を目指して走ってください。
陣地に着いたら、砲撃のタイミングに合わせてカバーから出てロケットランチャーを撃ち込みます。
狙ってる暇はないので、あらかじめ照準の位置を合わせておき、横移動してすぐに撃ち急いで隠れます。
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・うつぼボス戦
爆発蒸気穴が三箇所あり、ボスが突っ込んでくるときに火をつけてダメージを与えます。燃え上がるタイミングはけっこう遅いので、「ギャー」と鳴いたときに火をつけるくらいがちょうどいいと思います。
突進以外のボスの攻撃は、触手なぎ払い → 岩投げ → 鍾乳石投げとなっています。
触手なぎ払いはジャンプでかわせます。
岩投げは画面前方で左右移動していればかわせます。
鍾乳石投げは、画面前方で左右回避していれば、運が良ければかわせます。
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・爆弾三つ仕掛けて発電機を壊すシーン
あらかじめチェーンガンを持ち込んでおくと良さそうです。
持ち込んでいる場合は、武器庫を出てすぐのところに設置しておきます。そして武器庫のチェーンガンを拾います。
はしごを上り、左手の廊下の手前にチェーンガンを設置します。
すぐそばのチェーンガンを取り、右手の廊下の手前に設置します。
そのまま敵を撃ちつつ廊下を走り、奥で爆弾を設置します。
他の二箇所にも爆弾を設置し、はしごを使わず飛び降ります。
運が良ければ武器庫まで戻れます。
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・ラストのTレックス戦
特別な倒し方があるのかと思わせながら、実は極端に体力が多いだけのボスです。
まずは捨てゲーで武器の位置を確認しておきましょう。照明があるところに武器があります。
隅のほうにあるロケットランチャーの弾薬がポイントですよ!
主要武器は、
とりもち銃×3、ロケットランチャー10発+6発、ショットガン五十発+?発、テックアロー10発、SMG300発
あたりだと思います。
これを全弾撃ち込めば倒せるでしょう。僕はとりもち銃×3のかわりに、とりもち銃×2+拳銃で倒しました。
僕は知らなかったんですが、ナイフを装備すると移動速度が速くなるそうです。
これでかなり安定するかも。
僕は噛み付かれながら次の武器を取りに行っていました……。
これを使えばスパイダータンク戦もクリアしやすくなるかも。
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開発元 | Propaganda Games |
発売日 | 2008/02/05(米) 2008/05/29(日) |
プレイ記録 | |
難易度 | Masterクリア |