TPSをベースにしたRPGです。
アクション性は低めで、ストーリーと設定がかなり凝っているため、プレイ感はアドベンチャーゲームに近いです。
会話中に出てくる選択の結果によって主人公の立場や後の展開が変わっていきます。
けっこうな人気作で万人におすすめできる良作ではあるのですが、僕にはちょっと合わないゲームでした。
2も買ってあるんだけどやる気が起きない……。
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●システム
仲間と一緒に進んでいくTPSです。仲間は自動的に戦ってくれます。
武器や防具でキャラを強化できます。
装備アイテムの種類はかなり多く、いわゆる「ハック&スラッシュ」もののように少しずつ装備を強化していけます。
レベルアップ時にスキルポイントを得ることができ、武器や特殊能力のスキルを上げていくことができます。
一周ではすべてのスキルを習得することができないので、ある程度考えてポイントを割り振っていく必要があります……と言いたいところですがアクション的な難易度はかなり低いので適当に割り振っても問題ありません。
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惑星探検モードがあり、MAKOという乗り物を使って峡谷や山岳地帯を走り回れます。
ごく稀に敵が出ます。MAKOに乗ったまま戦闘できます。
が、実際のところは、ほぼ移動するだけのシーンなのであんまり面白くないです……。
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街の中でのアドベンチャーモードがゲームのメインになります。
会話中に選択肢が現れることがあり、選んだ結果により物語展開が若干変わります。
平和的な発言と好戦的な発言に分かれています。
どちらの選択肢を選んでも大きく損することはなく、また平和的な発言が正しいというわけでもないので、「自分の理想とする主人公ならこう言うだろうなぁ」と妄想しながらプレイするのがよさそうです。
「主人公になりきる」というより、「自分好みのヒーローの活躍を見て楽しむ」という感じです。
特定の女性キャラの好感度を上げていくと「ロマンスイベント」なるものが発生します。
試みとしてはおもしろいんですが、対象キャラが二人しかいない上にどちらもグッとこないキャラなので残念でした……。
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しばしばフリーズします。
オプションで画面エフェクトを切っておけば大丈夫なようです。(切ってからは一度もフリーズしませんでした)
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●ストーリー
スペースオペラものです。スタートレックやリングワールドみたいな感じです。
奇怪な姿の異星人がいっぱいでてきます。
ストーリーや設定はものすごく凝っています。
しかしそのぶん、序盤はわからないことだらけで、なかなか物語に入っていけませんでした。
会話システム的にも二周以上プレイすることを推奨されているように思います。(僕は一周しかしてませんが……)
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●感想
ストーリー重視のせいかアクション部分がもの足りませんでした。
TPSを期待してプレイするとがっかりすると思います。
拠点となる街がFF12ばりの広大さで、アクションゲームを期待していた僕は、正直言うとかなりうんざりしてしまいました。会話はいいからはやく戦わせてくれ……。
そしてゲームを進めていくと勝手に装備が増えていき、経験値やアイテム稼ぎもシステム上できないため、RPGとしてもいまいちでした。
ストーリーを楽しむアドベンチャーゲームと割りきってプレイした方が良さそうです。
難易度を上げればアクション的にも面白くなるかも。難易度は全部で五段階で、NORMALは下から二つ目です。実質的にはEASYなのかな。
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ゲームバランスをとるためか、一度倒した敵は復活せず、おそらく一周中に獲得できる経験値には上限があります。
とはいえ普通にプレイするだけでレベルやスキルはそれなりに揃います。(完全に最大にするには二周しなければならない)
好きなようにプレイしてもクリアに支障はなさそうです。
もっとアクション性を高くして経験値制限を無くし、アクションが苦手な人は経験値稼ぎ、得意な人は技術で切り抜ける、という形にしてほしかったです。
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探索できる惑星はかなり多いものの、一度倒した敵は復活せず攻略を終えれば用済みになってしまうことから、惑星をクリアすればするほど宇宙が寂しくなっていく感じがします。
ゲーム的にはこの「ひとつずつチェックボックスを塗りつぶしていく感覚」は達成感があっていいのですが、広大な宇宙を舞台にしたスペースオペラには向いてないと思いました。
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恋愛イベントの攻略対象にタリが含まれていないのはかなりがっかりしました。
対象となるのは、情緒不安定で攻撃的な女軍人と、両性具有の処女ビッチだけですよ……。
このゲームの制作者は大事なところがわかっていない……。
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惑星探査モードがものすごく惜しい感じです。
車の操作性が悪くて若干イライラします。
マップ上にほとんど敵が出ないのも寂しいです。
そして、調査対象の建造物は数種類を使いまわしです(同じ構造のものばかり)。なんだこの手抜きは……。もう少し何とかならなかったんだろうか。
探険要素と戦闘要素をもうちょっと作りこめば、ものすごくおもしろくなったんじゃないかと思います。
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UIも、お世辞にもいいとは言えない感じです。
宇宙船での移動がめんどくさい……。
会話の際、スキップボタンが選択決定ボタンを兼ねているのも困りました。
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ストーリーはかなり凝っていてゲーム自体の出来も悪くないのですが、正直言うと評判ほどではないなぁと思いました。
こう思うのは、僕がアクション的なおもしろさを期待していたせいだろうか。
しかしアクション性を下げたぶんストーリー目的のファンを獲得できているのかもしれない。
TPSとして楽しみたい人は最初から難易度を上げたほうがよさそうです。
僕も難易度をあげてもう一周するべきだと思ったんですが、惑星探査とか会話とかがめんどくさいのでやめてしまいました。
スキルとか装備とかも、たぶん高難度モードで活きてくるんだろうな……。Normal一周では本当のおもしろさが見えてこない作品だと思います。
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本格的な洋風スペースオペラが好きな人にはかなりおすすめできます。スペースオペラファンならこれだけはやっておけという感じ。
アクション性の低さも、裏を返せば誰がプレイしてもストーリーを楽しめるということなので、本作品には合っているのでしょう。
否定的なことばかり書きましたが、スペースオペラ好きには超おすすめです。
開発元 | バイオウェア |
発売日 | 2007/11/20(米) 2009/05/21(日) |
プレイ記録 | |
LV | 48 |
XP | 206864 |
HP | 725 |
アサインメント | 46 |
オムニ | 638 |
金 | 8575359 |
プレイ時間 | 32:58 |
セーブ | 267 |