イスラム世界を舞台にした、オープンワールドステルスアクションの第一作目です。
すごい勢いでシリーズ化し、今やCODと並ぶ人気作品という印象があります。
かなり期待してプレイしたのですが、正直言うとつまらなかったです……。
五種類くらいのミニミッションを延々と繰り返すゲームでした。
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●システム
イスラム世界の街を、パルクールやフリーランニングのように駆け回ることができます。
街には一般人がウヨウヨしているため、屋根の上を進んだり人ごみにまぎれたりして移動します。
ステルス要素はかなり薄く、敵兵の配置やルートのチェックが必要な部分はありません。
ゲーム進行の流れは、街で情報収集(ミニミッションを3つクリア)、ターゲットの暗殺という形になっています。
一般的なオープンワールドもののような「メインミッション」という形のステージはありません。
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●グラフィック
かなりすばらしいです。
衣装デザインから町並みまで、しっかりと作りこまれています。
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●ストーリー
けっこう凝ってます。
現代にいる主人公のDNAから先祖の記憶を引き出すという形になっており、その先祖の記憶部分がゲームのメインとなります。
最初からシリーズ化を狙ってたんだろうなぁ。
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●感想
最初のミッションをプレイしたときは「これはすごいぞ!」と思ったんですが、同じ展開が延々と続くため、二つ目のミッションの時点で飽きてしまい、長いことプレイを中断してました……。(気力をふりしぼってなんとか最後までクリアしました)
パルクールアクションはおもしろいものの、悪い意味で洋ゲー的で、操作感よりもモーション重視という感じです。
なにか行動する前に若干の溜めが入り、きびきび動かないのです。特に壁面移動がもたつくのは残念でした。
日本のアクションゲームみたいにモーションが速すぎてどういう動作なのかよくわからないのも問題あると思うんですが、何か行動するたびに予備動作で流れが止まるのも困ってしまう。
移動関係をもう少し強化すれば、「走り回るだけでもおもしろい」というのが売りになったかもしれません。
このあたりメタルギアライジングはほんと素晴らしかったですよ。本作にMGRの操作感があれば三割り増しでおもしろくなったと思います。
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戦闘がかなりつまらないです。
PS2のプリンスオブペルシャ一作目の戦闘を思わせるつまらなさ……。
ずっと防御して敵の攻撃が来たらカウンターというのが一番効果的でした。駆け引きとかがほとんどない……。
踏み込み攻撃とか攻撃かわしとかもあるものの、あまり有効ではない上に決まっても気持ちよくない。
動きはリアルだけどゲーム的にも見た目的にも面白くないという戦闘でした。
ただ、アクションゲームをやりなれてない人にはこれくらい単純なほうがいいのかも……と思いました。
もしかして僕が気付かなかっただけですごい奥深さとかあるのかな……。
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これまでプレイしたオープンワールド型ゲームの中では最高クラスのつまらなさでした。
システムとかプログラム的な面は悪くなくマップもいい感じなんですが、それを使って楽しく遊ばせてくれないという印象です。
人気シリーズになるということは、2からは良くなるんだろうか。
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開発元 | Ubisoft Montreal |
発売日 | 2007/11/29(日) 2007/11/15(欧) 2007/11/13(米) |