僕は筋金入りのSFファンと自認しているんですが、実はこの有名作品を二十年以上本棚の奥にしまいこんでいました。
最近発掘されたので、これは読んでおかねば思い読んでみました。
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実はクラークの作品はあまり好きではありませんでした。
工学的すぎるというか、技術やSF概念に偏重しすぎていてキャラクタやドラマ性が薄いのです。
幼年期の終わりはけっこう楽しめたものの、小説というよりは長いあらすじを読んでいるような印象でした。
そしてそれは本作にも言えます。
月や土星への旅が、当時としては最新の情報を使って描写されておりすごいものの、「この月旅行の描写は本当に必要なのか?」と思ってしまったのでした。
しかし、好きな人にはこういうところがたまらないのだろう。
購入時に読んだときは、この月旅行のところがかったるくて挫折してしまったのでした……。
そして今回もかなり苦痛だった。
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あまりSF初心者に勧められるような作品ではないですが、古典としての価値を考えると初心者にこそ読んでほしいという内容でした。
僕ももっと早くに読んでおくべきだったなぁ。
以下、若干のネタバレがあります。