エレコム TK-FCP080BK
キーボードの調子が悪くなってきたので買い替えることにしました。
今まで使っていたのはサンワサプライのSKB-SL15BKです。
これといって特徴のないパンタグラフ型キーボードですが、特徴がない反面欠点もない、地味な優等生という感じのキーボードでした。
4年半頑張ってくれました。割と最近買ったつもりだったのに、4年半も経っていてびっくりですよ。体感的には2~3年という感じです。
敢えて残念だった点をあげるなら、パンタグラフ型なのにストロークが2.4mmだったことでしょうか。
2.4mmというのはパンタグラフとしてはけっこう深く、薄いメンブレンという感じがなきにしもあらず……。
この優等生キーボード、価格comやamazonでの評価は悪くびっくりしました。みんな何が不満なんだ……。
しかしパンタグラフ型のフルキーボードが絶滅の危機に瀕している中にあって、これは5年のロングセラーを続けています。
実は愛好家も多いのかもしれない。
ほんと評価悪いけどいいキーボードなんですよ。
絶滅する前にもう一個買っておこうかと悩んでいる。
パンタグラフ型フルキーボード、絶滅の危機
winPCに移行した頃はメカニカルキーボードを使っていました。
これはこれで気に入っていたものの、文章をたくさん打つようになるとストロークの深さやキーの重さが気になるようになりました。
僕は指を上げずに次のキーに向かいがちなので、ストロークが深いと引っかかるわけです。
キーの重さも相まって、入力速度が2割は落ちているんじゃないかと思いました。
そこでパンタグラフ式ですよ。
この薄さは画期的と言える……。
最初パンタグラフ型を使った時、今後のキーボードはこの型が世界標準になるだろうと確信しましたよ。
……しかし……ならなかった……。
かつてはいっぱいあったパンタグラフ型フルキーボードも、今やSKB-SL15BKのみですよ……。
コンパクトキーボードならパンタグラフ型は多いものの、テンキー付きフルキーボードだとほぼ全滅です。
テンキー付き自体が絶滅危惧種になっている。
パンタグラフ型にこだわるならば、SKB-SL15BKを買いなおすかコンパクトにするしかない。
これは悩むところですよ……。
しかし、今後パンタグラフ型のフルキーボードが絶滅するかもしれないことを考えると、早いうちにコンパクトに慣れたほうがいいのかもしれない。
ということでコンパクトを探すことにしました。
とはいえ、テンキーは必須です。blender等の制作ツールでテンキーを頻繁に使うためです。自分のプログラムでもデバッグ用のショートカットに使う。
すると選択肢がぐっと狭まる。
テンキー付きでもキー総数が100無いものもあって、ほんと困りますよ……。
いろいろ探した結果TK-FCP080BKに決めました。
日本語108キーボードで、なぜかinsキーが欠けています。(Fn+DELでins入力)
コンパクトキーボードは右側の配列が狂気じみてるものも多いですが、これは割とまともです。
そしてキーストロークは1.5mm。これは浅い……。一番の決め手とも言える。
あと、キーの隙間部分がカバーされているアイソレーション型になっています。最近流行っているらしい。
ごみが入りにくくていい……のかもしれない。
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文章の入力はいい感じ
そして実機が届きました。
さっそく使ってみると……通常の入力はいい感じです。
ストローク1.5mmは数値だけ見ると相当薄いと思いましたが、実際使ったところではそれほどでもない感じでした。キーが割と重いせいかもしれません。
まぁ、打鍵感は悪くなく、満足といえる。
キーピッチは19mmで、ピッチ的には普通のキーボードと同じなんだけどなんだか広く感じます。
これなら1mm削って特殊キー用に1列追加しても良かったのではあるまいか。
しかし、すごい勢いでブラインドタッチしまくる入力の鬼にとっては、標準的な19mmのピッチが重要なのかもしれないな……。
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コンパクト配列はやはりつらい
文章の入力自体は問題ないものの、コンパクトの珍配列は想像以上につらい。
DELキーやカーソルキーの位置がつらい。まぁこのあたりは慣れれば何とかなるだろう……。
予想外だったのはファンクションキーです。
フルキーボードだと4つごとに隙間があり、僕はどうもその隙間でキーの位置の見当をつけていたようでした。
コンパクト型ではファンクションキーの間に隙間がないため、キーに印刷された文字を読まなければならないのでした。
これも慣れれば何とかなるのか。
FとかJみたいに印をつけてほしい。
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同時押しで大問題発生
まぁ、こういった部分はいいとしよう……。
それよりも大きな、致命的と言える問題があったのだった……。
100人中99人にはどうでもいいんだけど、僕にとっては致命的な問題である……。
それは、同時押し問題。
カーソルキーとの同時押しに不具合が出るのですよ。
古いスタイルのゲームととてつもなく相性が悪い。
キーボードメーカーも昨今のゲーム事情は考慮しているのか、WASD移動は問題ないようです。
しかし前時代の遺物であるカーソルキー移動は考慮されなくなったらしい……。
15年前は、CTRLとSHIFTの同時押しは多くのキーボードでできていて、同時押し問題の最後の切り札になっていました。
しかしこのキーボードではSHIFTとの同時押しが使えない。
CTRLはいけるものの、周囲の他のキーはだめでした。これだと2つ以上のボタンを頻繁に使うゲームは難しい。
こうして古いキーボードを再び接続したのだった。
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そして数日経った。
やっぱりせっかく買ったんだから使わないともったいないなー、ゲームのテストプレイはパッド使うかーと、再び引っ張り出しました。
そして再度同時押しのチェックを行ったところ、なんとQWERTの段で同時押しいけるではありませんか。
12345やF1・F2・F3もいける。
上の方はデバッグ用のショートカットキーとして使っており、操作キーにすることは考えてませんでした。
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しばらくはこれを使ってみる
INSキーが無いのも割と困ります。これは、AutoHotkeyというフリーソフトでScrollLockキーに割り当てました。
AutoHotkeyは常駐型の入力補助ソフトです。
嫌いなキーを封じるのにも使えるぞ……。Capslockとか……。
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コンパクト配列は想像以上につらい。やっぱりフルキーボードに買い替えたいです……。
しかし、とりあえず一年くらい使ってみることにします。ノートPCで開発する人もいることだし、結局は慣れなのかもしれない……。
文章入力メインの人にはけっこうおすすめかもしれません。
珍妙なコンパクト配列を気にしなければ、問題らしい問題は無いと言える。
そして業界最浅クラスのストローク1.5mmはやはり強い。
個人的には、もう少しキーが軽ければと思いました。
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今まで使っていたSKB-SL15BKは、分解して水洗いしてみました。
一度水洗いを試してみたかったんですよ。
部屋で三日乾かしてから組みなおしたら使えた。しかしまぁ、へたったメンブレンが復活するわけではないので、綺麗になっただけと言える……。
もう使わないキーボードとはいえ、キーの間のゴミや髪の毛が無くなるのは気分がいいので、みんなもやってみるといいぞ……。