スキンヘッド+黒タキシードのあやしいおっさんが主人公のステルス暗殺ゲームです。
PS2版は2003/11/06に発売。
画面は綺麗でフレーム落ちもなく、操作は複雑すぎず操作性もよく、ロードだとかリトライだとかも快適なので遊びやすいです。(セーブがちょっと長いけど)
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左アナログスティックでキャラ移動、右アナログスティックで照準移動のFPS操作です。個人的には、メタルギアソリッドやスプリンターセルよりもゲームに没入できていい感じです。やはり主観視点のほうがかくれんぼ度が高い。
また、右アナログスティックを押し込むことによってFPS視点とTPS視点の切り替えができます。
銃撃戦はしなくても進めるので、「FPSはちょっと……」という人でも楽しめると思います。
普段使うボタンはしゃがみ歩き用のL1だけなので操作もわかりやすいです。他のボタンはほとんどが武器に関するものとなってます。武器は、×ボタンで装備しR1で攻撃です。狙撃銃の場合はR1を押すとスコープ視点になり、もう一度R1を押して発射です。
ただ、しゃがみ歩きと忍び足の移動が極端に遅いため、せっかくの潜入ゲームなのに後ろから忍び寄っての暗殺が非常にやりにくくなってます。歩いてる相手には無理と言っていい。(実はダッシュ忍び足という技があるけど)
SELECTボタンでマップを見ることができます。敵の位置も表示されるので(難易度NORMAL)、最初のうちはマップとにらめっこになると思います。階層切り替えが少々めんどくさいのが残念でした。R1L1で切り替えられれば良かったのに。
ただ、敵位置表示がないほうがよりいっそう雰囲気が出て良くなるような気もします。とはいえこの手のゲームでマップがないと難易度がはねあがってしまう……。実際マップ画面見なきゃとても進めないような場面もあるし。(最高難度だと敵の位置が表示されないそうです)
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事前に「箱庭系」という噂を聞いていたので一般人がうじゃうじゃいる街中が舞台だったりするのかと思ってました。実際は同時に登場するキャラもそれほど多くなく、マップもある程度限られているので箱庭ゲームという感じはそれほどしませんでした。ただ、地下や建物なども読み込みなしで移動できるのでマップサイズとしてはかなり大きいです。
ひとつのミッションのマップサイズとしては、300?500メートル四方くらいでしょうか。メインの建造物+周辺の街路というった感じです。
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このゲームならではの特徴として「変装」があります。敵やそのへんを歩いてる人を倒して衣服を奪い身につけることができます。
ただ主人公はスキンヘッドのあやしいおっさんなので、ある程度近づくと正体がバレます。3メートル以内に入るとやばい感じでしょうか。銃を持ってたり警戒中の地域に入ったりすると他人の20メートル以内に入っただけで怪しまれたりします。
敵の基地のようなところではさらに怪しまれやすいです。
実際にプレイしているとバレ率がものすごく高く感じます。ステージによっては不自然なほど勘が鋭かったり耳が良すぎたりします。このへん、もう少し緩くしたほうが楽しいような気もします。
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武器は拳銃・マシンガン・狙撃銃などが各々何種類もあります。ミッションクリア時に持っていた武器はアジトに持ち帰ることができ、小屋に飾られます。
武器の使い勝手もなかなかいいです。かなり弾が当たりやすいのでFPSが苦手な人でも気楽に楽しめると思います。
しかしこのゲームの真髄は人に姿を見られず銃器も使わず殺害もしないところにあるので、武器が増えてもあんまり嬉しくないような気が……。
いや、隠密プレイも殺しまくりプレイもできる一粒で二度おいしいゲームと考えるべきか。
銃器を使わない攻撃としては、鈍器、ナイフ、クロロホルム等があります。素手攻撃はありません。
クロロホルムを用いた場合のみ気絶させることができます。しかし目覚めた相手は警報を鳴らしたり兵士に不審者の報告をしたりするのであまり利用価値がないです。
クロロホルムが設置してあるステージもほとんどなく、ミッション開始時に「持ち込み」しないといけないのも残念なところです。
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ミッションには「××を暗殺せよ」とか「××まで移動しろ」とかの目標が設定してあります。「この仕掛けを使ってください」とか「このルートで進みましょう」などのおおまかな指針は示されるものの、そんなの無視して好きなように進むこともできるので、自分なりの遊びかたで楽しめます。
ミッションによっては暗殺のための仕掛けが用意されてる場合もあります。
食べ物や飲み物に毒を入れるとか、車に爆弾をしかけるとか、なかなかスリルがあります。
しかしこれは特定ミッションのみとなっています。(たぶんターゲットしか殺せない) 可能不可能に限らずどのミッションでもこれらの手段が使えればと思いました。
複数の敵が独自の思考ルーチンで移動しているため、行動パターンの見極めが非常に難しくなっています。巡回ルートも複雑で長かったりするため変装なしの隠密プレイはかなり難しいです。しかも動きにランダム性がある。
最初のうちはどうやって進めばいいかサッパリわからず、ものすごい銃撃戦になってしまうと思います。
そのため、クリアするためにはマシンガン抱えて正面からコマンドーのごとく突撃するのがいちばん簡単です。敵はけっこうバカで一直線にこちらに向かってくるため、待ち構えて蜂の巣にしてやればあっという間に死体の山です。
それはちょっとスマートじゃないという人は、要所要所の邪魔な敵を狙撃銃で倒していくといいでしょう。
しかし、主人公になりきってプレイするのならば、銃を使わず何の痕跡も残さずの完璧なプレイを目指さなくてはなるまい。
もちろん僕はこのやりかたですよ。
というか、最初はコマンドーでステージの雰囲気を掴み、次は狙撃銃を使いつつ攻略を考え、最後に武器を使わず隠密プレイをするわけですよ。なので1ステージクリアするのにものすごく時間がかかる。
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クリア時には殺害数、発砲数、警戒数などの評価が表示されます。隠密に徹することができれば「サイレントアサシン」の称号がもらえます。実際は1?2回なら見つかったり殺害したりしてもいいようです。
称号を獲得した回数に応じて武器がもらえます。が、あまり役に立たない。というかこのゲームは武器をほとんど使わずにクリアできるので、ありがたみがありません。
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グラフィックは、まぁほどほどという感じです。マップが広いせいかポリゴン数は少ないんですが、景観が綺麗なため荒さはさほど気になりません。
動きは非常にいいです。フレーム落ちはほとんどありません。ゲーム中のマップロードも皆無です。すべてのマップが繋がっています。これはすごい。
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ミッション開始時に長めのロードが入るものの、長すぎるというほどではありません。
リトライも簡単にできます。クリアしたミッションは何度でもやりなおせます。
このあたりはしっかりしていて遊びやすいです。
セーブは結構長いです。容量も多い。これはゲーム中いつでもどこでもセーブできるためでしょう。そのミッションの全キャラのデータを記録しているからどうしても容量が増えてしまいます。。
セーブはミッションごとに7回まで可能です。
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感想は次回。
その2
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