コミカルなキャラが冒険するファミリー向けアクションゲームです。
マリオだとかソニックだとかに近い印象です。
なかよし二人組みのジャックとダクスターは冒険家を目指しており、ゲーム冒頭の事件でダクスターがイタチになってしまいます。ダクスターを元の姿に戻すのがゲームの目的です。
主人公のジャックは基本的に喋らず、お調子者のダクスターがいろいろと説明してくれます。
小さい子供でも遊べる低難度ゲーム……に見えてけっこう難しいです。僕はレース系のゲームが苦手なので、その手のミッションはかなり苦戦しました。
近頃「アンチャーテッド」で話題のノーティドッグによる作品です。
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●システム
ジャンプ、ダッシュパンチ、回転キックでマップ上を走り回りアイテムを収集していきます。
各エリアには「パワーセル」「オーブ」「偵察バエ」が隠されていて、パワーセルを規定数集めるとエリアクリアになります。
エリアごとのアイテムの総数はメニュー画面で確認できるため収集もしやすいです。
最終エリアをクリアすることで通常エンディングとなり、全オーブを集めると真のエンディングとなります。
ボタンを組み合わせることで「コンボアクション」が可能です。とはいえコンボアクションと名づけるほどたいしたものではないという気も。
特定のアイテムを取ることで、移動速度が速くなるなど能力が一時的に強化されたりします。制限時間内にアイテムを食いつないでルートを抜けるなど、ちょっとしたパズル的要素になっています。
3ミスまたは穴への落下でゲームオーバーですが、チェックポイントからすぐに再開されます。いちいちゲームオーバー画面が出ないのはありがたいです。
ロードもほとんどなく操作性もよいため非常に快適なプレイ感です。
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●グラフィック
ファミリー向けゲームとしてはいい感じです。
マップがシームレスに繋がっているうえかなりの遠景まで表示されるので、広くて楽しげな世界観が強調されています。
海外ゲームとしてはヒロインがなかなか可愛らしく作ってあります。
ただ主人公がどうにもダサくて、しかもパッケージにも微妙なグラフィックでデカデカと載っているため購入意欲を思い切り減衰させてくれます。日本で売るために日本向けパッケージにしたそうだけど、ほんとにこれで売れると思ったんだろうか。ローカライズ担当者の美意識が疑われる。
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●ストーリー
デコボココンビの珍道中としてはいい感じです。
脇役も珍妙なデザインと性格でインパクトあります。しかし脇役は本当にただの脇役で、イベントごとの使い捨てなのが惜しいです。みんなしっかりとキャラが立っているのに使い捨てなのは惜しい。あまりにももったいない。
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●問題点
レース面と最終エリアが非常に難しいです。ある程度アクションゲームの腕がないとクリアできないかもしれません。それなのに皆難度が低いと言う……。
アイテム収集は楽しいものの、ほんとうにただ集めるだけです。キャラの能力が上がるとかは一切ありません。ゲーム進行に合わせアクションが増えていくと勝手に思い込んでいたので、これはガッカリでした。いやまぁ思い込んでた自分が悪いんだけど。
アイテムも簡単に集まってしまいます。苦労するのはボルカノ噴火口のやつだけでしょうか。
レース面は何度も楽しめます。しかしいちいちレース場まで移動しなければならないのがめんどうです。
一周目を遊んでる間はおもしろくて熱中するものの、二周目のプレイをする気にはなりませんでした。
用意された要素をコンプリートしたら他にやることがなく、丁寧に作ってあるけど奥が浅いという印象です。
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●感想
僕はこういう軽いノリのファミリー向けゲームは好きじゃないんですが、続編のJAK2がダークでシリアスな箱庭ゲームになっているということで興味を持ち購入してみました。
雰囲気は好きではないもののゲームとしては楽しめました。
いろんなマップを走り回って、妙なところに隠されているアイテムを、工夫しつつ集めるのが好きな人にはおすすめです。
続編ジャック×ダクスター2(JAK II)。
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●まとめ
開発元 ノーティドッグ
発売日 2001/12/20
プレイ記録 「パワーセル」「オーブ」「偵察バエ」全て取得。