何者かにいきなり殺された主人公が、謎の人物の怪能力で死ぬ数分~数時間前に戻り、殺される原因を取りのぞくという話です。
何度死を回避しても別の方法で命を狙われ続るため、過去へのタイムトラベルを行い真相を探っていきます。
映画「SAW」などのようなソリッドシチュエーションスリラーかと思ってましたが、意外にも愛憎溢れるストーリーでした。
システムなどにいろいろと問題があるものの、ストーリーはおもしろいです。
まぁ一度クリアしてからは攻略サイトに頼って全エンディングを見たんだけど……。
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●システム
フルポリゴンで構成された街を歩き回りイベントをこなしていきます。
アクション要素はありません。
ゲーム中には常に時間が流れており、イベントや会話シーンでも終了時に既定の時間が加算されます。
制限時間が来ると何者かに殺されてしまうので、それまでにあちこち探索して死を回避する方法を見つけ出します。
もし殺されてしまってもゲームオーバーにはなりませんが、過去の世界にいた場合にはゲームオーバーになります。
現代にはいつでも戻れるので、実質ゲームオーバーはない……と言いたいところですが、制限時間間際に長めのイベントがはじまったりすると、イベント終了と共にゲームオーバーになってしまうので注意が必要です。
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●グラフィック
街のモデリングは見事です。
しかしPS2初期の作品のせいか光の表現がいまいちなのでチープな印象になっています。
キャラの顔も、リアル調とアニメ調の中間でキモい感じです。
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●ストーリー
タイムパラドックスをネタにした物語になっています。
SF的・哲学的なややこしい考察はなく、「過去でこうしたら現代がこうなってた!」程度の軽めの内容です。
500年前の人たちの前でライターを使い一同驚愕というシーンがあるんですが、原始人でもあるまいに火くらいでは驚かないだろう……。
他にもいろいろと突っ込みどころがあるけど、まぁ一般向け娯楽作品ならばこれもアリだろう。
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●感想
移動するときにマップに引っかかりやすかったり全体的に操作性がいまいちだったりと、ゲーム的には惜しい出来です。
マップの移動範囲制限に野良犬が使われているのはシュールな感じでした。犬が通せんぼしていて道を通れないのですよ。しかも町中あちこちで犬が通せんぼしている。
ストーリーは、突っ込みどころが目立つもののおもしろいです。
終盤では意外な展開が待っています。
正直言ってゲーム的にはあんまりおもしろくないと思うので、攻略サイト見ながらプレイするのもいいかもしれません。
開発元 | コナミ |
発売日 | 2001/02/22 |