コールオブデューティのコンシューマ第一作です。
難易度は高めで、NORMALでも普通のゲームのHARDくらいに感じます。
HARDモードだと弾が足りないため事実上クリア不可能らしい……。(チートで敵一撃死にすればクリアできるそうです)
出来はかなりよく、グラフィック・ボリュームともにPS2のFPSではかなりの高レベルだと思います。
しかし出回った本数が少ないらしく、中古でも若干高め。とはいえ3000円程度で時々見かけるので購入困難というほどではないと思います。
メダルオブオナーの製作スタッフが「英雄の物語じゃなくて、一般兵の物語を作りたい」みたいなことを言って袂を分かち製作したそうですが、できたものは一般人を名乗るスーパーヒーローの物語でした……。
●システム
一本道ではあるものの、若干広めのフィールドで仲間とともに進んでいくスタイルです。わりと自由に位置取りして戦えます。
連射武器もそこそこ出てくるので、メダルオブオナーほど「一発必中」感は強くない気がします。
体力はアイテムを拾って回復する方式です。
戦車に乗って戦う場面もあります。戦車は弾無限&耐久力自動回復するので豪快に戦えます。
主人公の耐久力はあまり高くないので気を抜くと瞬殺されます。それなのにチェックポイントは少な目です。かなりきつい。
●グラフィック
PS2としてはトップクラスでしょう。
メダルオブオナーヴァンガードよりも若干綺麗かなという印象です。
●ストーリー
ミッションによって主人公が変わっていく方式です。
序盤では、そのミッションのラストに出てきたキャラが次のミッションの主人公になったりして興味を惹かれます。
プロパガンダに踊らされてるような理想的兵士が主人公です。
「普段は模範的一般人だが、戦争が始まるなり喜び勇んで兵隊に志願し、バリバリ殺しまくって戦果を挙げる!」といった人たちばかり。
日本人からするとあまりにもアメリカンな感じでギャグみたいな印象なんですが、欧米人にはかっこよく映るのだろうか。
しかしこの手のアメリカンプロパガンダものにしては珍しく、ロシア人主人公もいます。
●感想
これはいいです。
PS2のFPSをプレイするなら抑えておきたい作品でしょう。
難度はかなり高く、NORMALでも心が折れそうになったりします。
こっちの弾はちっとも当たらないのに敵の弾はバスバス当たる感じ。
敵が使う機銃はかなり恐ろしく正面突破は無理っぽいので「なるほど、横道を見つけ出して奇襲するんだな」と思わせておいて、結局「横道なんて存在せず正面突破が正しい解法だった!」という場面もあります。
また、かなりの難所を越えたあと、やったクリアだー!と思った瞬間に奇襲を受けて死に、次から注意してプレイしようにもやはりどこから奇襲を受けたのかわからず死んだ場面もありました。(ここはたぶんプレイした人みんながひっかかるところだろう……)
さらに難所を越えた後バグで進めなくなった場面も……。
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ある程度自由度のあるマップではあるんですが、製作者が望んでいる進み方をしないとものすごい銃撃を受けて瞬殺される場面も多々あります。
しかし推奨ルートでもものすごい攻撃を受けるので、結局どう進めばいいのかわからない……。
無限沸きもけっこう多いです。ただでさえ難しいのに無限沸きは勘弁してほしい……。これがなければ傑作として大プッシュしたいところです。
たくさんの仲間と共闘するのが売りっぽいんですが、正直言って邪魔に感じる場面も多いです。判定が大きく押しても動かないので、狭い通路や部屋の入り口でプレイヤーキャラが動けなくなることも。
ノーマルをクリアすれば、アンロック要素のほとんどが解放されます。(最後のチートコマンド以外全部開放)
2chの過去ログより。
Big Head | 頭が大きくなる |
Ricochet | 敵弾が跳弾する |
Ricochet(all) | 敵味方両方跳弾する |
syrink shot | 撃たれた敵が小さくなる(?) |
dead bye | 敵が一撃死 |
(僕はチートコマンドにはまったく興味がないので試していません)
ストーリーに関しては、あまりにもコテコテな模範兵士っぷりなので最後に「結局僕がやたことはただの人殺しだったんだ……」みたいなオチが入るかと思ったんですが、全然そんなことはなく模範的英雄のまま終わりました。
メダルオブオナーとどう違うのだろう……。
ボリューム充分で歯ごたえもあり、ある程度FPSになれた人にはおすすめです。
しかしかなり難しいので初心者は手を出さないほうがいいかも。
開発元 | Spark Unlimited |
発売日 | 2004/11/16(米) 2005/10/27(日) |
プレイ記録 | |
難易度 | Normalクリア |
エイムアシスト | OFF |
フレンドリファイア防止 | OFF |