最近はコミケ後の同人ゲーム戦利品配信が人気なので、配信ができない僕は感想を書くことにするのだった。
Vagues「Cambria sword」
とんでもない量の多関節キャラが出てくるシューティングゲームです。
九十年代アーケードゲーム風を狙っているとのことで、加算合成や半透明が使われていません。すごいこだわりだ。
見た目は確かに九十年代風ではありますが、プレイ感は結構独特でした。
武器の種類が大量にあり、どれも癖が強いです。
メインウェポン、バックアップウェポンそれぞれ13種類。すごい量だ。
ほとんどの武器は通常ショットの性能がイマイチなため、チャージショットを当てていくのが基本的な戦法になっています。
そしてこのチャージショットの性能がほんとに癖が強い。
移動速度が遅かったり効果が出始めるまでの間が長かったり軌道が変だったりと、確実に当てる工夫が必要です。
そしてここが本作のキモなのではあるまいか。
チャージしている間は全く攻撃ができないわけではなく、発射間隔が遅めのバックアップウェポンで攻撃できます。
そしてこのバックアップウェポンというやつがこれまた癖が強い。
対ザコ戦の主力武器とも言えるので、補助アイテムだと思って適当に取ってるとピンチに追い込まれます。
全体的に、逃げ回りながら長期戦で戦うという形になっています。
このあたりは、正攻法でR-TYPEやイメージファイト等のボスと戦っている感覚でしょうか。
ボスのデザインは千差万別で、多関節アニメしまくっているので見ごたえがあります。
死ぬときの断末魔攻撃が憎らしい……。
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難易度は相当高く、一度死ぬと立て直すのが難しいです。五機連続でやられるということもありました。
無敵時間は短めで、素早く武器を取って安全な位置に移動しなければならないものの、外れ武器かどうかを見極めなければなりません。
状況によっては近接系の武器を取ると相当厳しくなります。そして後方攻撃のみの七番を取ってしまった時には死の宣告を受けたも同然ですよ……。
そんなときのためにボム的な武器もあるものの、これも発動即無敵というわけではないためなかなか甘くないです。
ボスを倒せば必ず1upを取ることができるため、このあたりのランダム性も含めたゲームバランスになっているようです。
5番や6番がかなり強力で汎用性があるため、うまい人ならノーミスで進むこともできそう。
結局僕は五時間くらいプレイして二面をクリアできませんでした……。
これはステージ先頭からの無限コンティニューとかがないと相当厳しそうだぞ……。
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BGMはダークなハードコア/スラッシュメタル調で、ギター生演奏です。かっこいい。
あと効果音がいい。
僕の中では、「ゲームは絵と効果音!」というところがあり、効果音が気持ちいいと面白さがぐっと上がると思っています。
3D作品でもエフェクトは豪華なのに効果音がしょぼくてガッカリということが多々ある。
弾幕特化型のSTGでは、わざとやってるのか「パスパス、シュワァ~」みたいな軽い効果音が多く見受けられ、僕にはこれが不満だったのですが、やっぱりシューティングゲームは「ドカッ、バゴッ、ズギャーン!」みたいな迫力がほしいものです。
本作は加算合成を使わないかっちりした画面との相乗効果で、効果音の重さも倍増してる感じですよ。
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本作は今年中に完成の予定だそうで、年末に期待ですよ!