嵐の山荘に閉じ込められた主人公が、ちょっとしたことから見ず知らずの六人を次々に殺してしまい右往左往する話です。
しかも一緒に山荘を訪れた友人までなぜか死体となって現れるしまつ。
犯人が推理するという倒叙もののような話となっています。
街で別の事件を追う刑事の話も並行して描かれ、最後で二つの事件が合流しあっと驚く結末に辿り着きます。
西澤保彦の作品の中では若干存在感が薄い気がするものの、読むのは今回で三回目でした。
嵐の山荘に閉じ込められた主人公が、ちょっとしたことから見ず知らずの六人を次々に殺してしまい右往左往する話です。
しかも一緒に山荘を訪れた友人までなぜか死体となって現れるしまつ。
犯人が推理するという倒叙もののような話となっています。
街で別の事件を追う刑事の話も並行して描かれ、最後で二つの事件が合流しあっと驚く結末に辿り着きます。
西澤保彦の作品の中では若干存在感が薄い気がするものの、読むのは今回で三回目でした。
連作短編集という体裁の長編推理小説です。再読。
「日常の謎」系統の話なんですが、謎の裏側がけっこうドロドロしています。
後味の悪い話が苦手な人は要注意です。
倉知淳の「星降り山荘の殺人」の元ネタということで読んでみました。再読。
超ものぐさでやる気がまったくない探偵が活躍?する推理小説です。
章の最初に四行ほどのあらすじがついています。
ここの記述には嘘やひっかけはなく、推理のヒントになる……という体裁です。
終盤で「ここで手掛かりは出つくした。読者はこの章のおわりで論理的に殺人犯人を指摘できるはずだ」と、読者への挑戦状的なものが出てきます。
不気味な雰囲気のスリラー小説です。と思いきや終盤でドタバタコメディのような奇妙な展開になります。
大量の逆説で構成された変な話とでもいいましょうか。
主人公である「詩人」が、無政府主義者(左翼系テロリストのような感じ)の秘密組織に乗り込み、幹部である「木曜日」になりすまして組織の陰謀を暴き爆弾テロを阻止するという話です。あらすじ的にはそういう話です。
基本的にはスパイもののような雰囲気です。知恵の回る若者が闇に紛れて悪を討つノワール活劇が好きな人は楽しめるかもしれない。
たまには流行の本もチェックしておかないと、と思い「このミス大賞」の本を数冊買ってきました。
その中の一冊です。
猟奇殺人鬼ものの長編です。このジャンルのお約束を守りつつ最後にきっちりと驚かせてくれる良作でした。
刑事の捜査をメインとし、ところどころ犯人視点の描写が入ってきます。
メインのキャラそれぞれ犯人となり得る要素(過去)を抱えており、主人公を含めてみんな胡散臭いため、誰が犯人なのか?とドキドキしながら読み進められます。
爽やか青春推理小説の二作目です。
この人の作品で、長編がシリーズ化するのは初めてではないだろうか。
今回は田舎の旧家での連続殺人(予告)ものになっています。
いつもどおりいろいろと仕掛けはあるものの、わりとこじんまりとまとまっています。
その反面、キャラ要素というかラブコメ要素が強くなっていて、漫画気分で気楽に読めます。
毎回奇想天外な大技を仕掛けてくる作家の、クローズドサークルものの推理小説です。
初期の作品に比べ、ずいぶん若者受けしそうな内容になっています。
読んでると痒くなってくるようなラブコメ感が加わっている。
正直言うとそういうのは勘弁してほしいんですが、それでこの奇才が有名になり多くの人に認められるのなら、それもいいだろう……。
表紙イラストも、「萌えラノベは卒業したぜ! これからはミステリだよミステリ」という感じの学生に受けそうな、おしゃれオタク向けっぽい感じになってます。大学を舞台にした爽やか青春ものですよ。
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