中短編五作を収めたハードSF連作集です。
ブラックホールマニアの天才科学者マッカンドルーの活躍を、友人である宇宙船船長の視点から描いた物語です。
いろいろ興味深いハードSF的アイデアが扱われているものの、物語中ではあまり詳しい説明はされません。
頭を悩まさずに読めるのはいいものの、ハードSFとしては少々寂しい気もします。
科学方面の詳細は、作者による解説に詳しく述べてあります。
毎回大ピンチに陥り、その際のキャラの掛け合いを楽しむような物語になっています。
科学知識がなくても問題なく読むことができ、「古きよきSF、80年代版」という雰囲気のため、わりと初心者向けのハードSFかもしれません。